E.S.Cheers!! - #Eurovision 2017-

ヨーロッパで開催される年に一度の音楽祭ユーロビジョン・ソング・コンテスト(ESC)の最新情報などをお届けします。

【ESC2017】ウクライナ:ロックバンドO.Torvald登場


ユーロビジョン2017ウクライナ代表はO.Torvaldの「Time」に決まりました。

「暴力のない場所を探そうじゃないか」「静寂の本当の意味を聞いてみようじゃないか」と歌詞で投げかけているこのロックナンバーは、O.TorvaldのメンバーであるHalych YevhenとDenys Miziukが制作しています。ちなみに、このバンドは普段ウクライナ語で作詞をするそうなのですが、今回は全編英語詞でのエントリーとなっています。

国内予選でのライブパフォーマンスでは、胸に刻まれた残り時間が痛々しくも印象的でしたが、本番ではどんなライブパフォーマンスを披露してくれるのか、非常に楽しみなナンバーです。


〈O.Torvaldのプロフィール〉

O.Torvald 「Твой дух – твое оружие(君の心、君の武器)」)
O.Torvaldは2005年にウクライナ中部の都市ポルタヴァで結成されたロックバンドで、以下のメンバーで構成されています。

 ・Yevhen Halych(メインボーカル・ギター / 1984年4月生まれ ウクライナ・キエフ州出身)
 ・Denys Myzyuk(ギター・バックボーカル / 1981年生まれ)
 ・Oleksandr Solokha(ドラム)
 ・Mykyta Vasylʹyev(ベース)
 ・Mykola Rayda(ピアノ・DJ)

メインボーカル担当のYevhenは、父の仕事(兵役)の関係で8年間カザフスタンで生活していましたが、その後ウクライナに戻り、1994年にギタリストのDenys Myzyukと出会い、O.Torvaldの前身となるバンドApotheosisを結成します。

2005年にO.Torvaldを結成後、ドラムやキーボードなどのメンバーを迎え入れ、現在は5ピースバンドとしてウクライナ国内外で精力的に活動を展開。2008年のファーストアルバムのリリース後、これまでにアルバムを5枚リリースしている他、Linkin ParkやEvanescenceなどが出演するロックフェスティバルに参加するなど、ウクライナを代表するロックバンドとしての地位を確立しています。
 
O.Torvald 「#нашiлюдивсюди(#ourpeopleareeverywhere)」同名アルバム収録曲)

ロックバンドとして確固たる地位を確立してる一方、リードボーカルのYevhen Halychはテレビ番組の司会者として、ギターのDenys Myzyukはウクライナのテレビ局でディレクターやプロデューサーとして活躍するという一面も持っているそうです。

2016年秋に全国ツアーを開催し、キエフ最大級のライブハウスThe Stereo Plazaでのライブも成功させたO.Torvaldは、2017年にユーロビジョンのウクライナ国内予選に挑戦し、視聴者投票と審査員投票でそれぞれ5ポイントずつ獲得し、総合順位で首位となり優勝。ユーロビジョン2017ウクライナ代表の座を掴みました。


ユーロビジョン2017ウクライナ代表O.Torvaldは、現地時間5/13に開かれる決勝に出場する予定です。国内予選のような奇抜な衣装でパフォーマンスを披露するのか、要注目です。


参考:ESC公式、Wikipedia"O.Torvald"、Wiwibloggs"UKRAINE: O.TORVALD WILL SING “TIME” AT EUROVISION 2017"

【ESC2017】ブルガリア:17歳の天才シンガーKristian Kostov登場!


ユーロビジョン2017ブルガリア代表はKristian Kostovの「Beautiful Mess」に決まりました。

「美しき混沌」と名付けられたこのバラードナンバーは、争いが絶えないこの世界で「愛」という一筋の光を求め、「誰が何と言おうとも、それ以外何も望まない」と歌い上げた、平和への望みが込められた楽曲となっています。ミュージックビデオでも、旗を掲げて何処かへ突撃する群衆や、Kristianの手から羽ばたいていった一羽の鳩が印象的です。

第二次世界大戦の終結から70年が経過した今なお、世界各地で戦火が燻り続け、戦争とはほぼ無縁であった私たち日本人にもその火の粉が覆いかぶさるかもしれないという現状を厳しく批判しているようにも聞こえるこの一曲。私たちが本当に望んでいるものは何なのか、じっくりと考えさせられる楽曲なのではないでしょうか。

…と、かなりシリアスな内容の楽曲ではあるのですが、歌っている当のKristian本人はとても親しみやすいキャラクターで、ヨーロッパ各地で開催されたユーロビジョンのプレビューイベントでも、各国代表の歌手と積極的に絡むなど、愛嬌の良さが非常に話題となりました。

Manel Navarro, Robin Bengtsson and Kristian KostovDo It For Your Lover」)

楽曲の制作には、ブルガリア代表として2度出場したPoli Genovaの楽曲「Na Inat(2011年)」や「If Love Was A Crime(2016年)」、ユーロビジョン2017セルビア代表楽曲「In Too Deep」の制作に関わったBorislav Milanovや、ユーロビジョン2014優勝者Conchita Wurstのアルバム「Conchita」収録楽曲「Heroes」の制作に関わったSebastian Arman、ユーロビジョン2017セルビア代表楽曲や同年マケドニア代表楽曲「Dance Alone」の制作に関わっているJoacim Perssonなど、5人の作曲家が制作に関わっています(Borislav Milanov、Sebastian Arman、Joacim Persson、Alexander V. Blay、Alex Omar)

Conchita Wurst Heroes」 Sebastian Arman制作楽曲)


〈Kristian Kostovのプロフィール〉

Kristian KostovСлушай Дождь(雨音を聞きながら)」)
Kristian Kostov(Kristian Konstantinov Kostov / Кристиан Константинов Костов)は2000年3月にロシア連邦の首都モスクワで生まれました。

ブルガリア人の父とカザフスタン人の母の間に生まれた彼は、生まれ育った地の言葉(ロシア語)はもちろんのこと、父親からブルガリア語と英語を学び、今でも流暢にそれらの言葉を話すことができるといいます。

6歳の頃から音楽の勉強を始め、11歳の頃には様々な音楽祭に出場するようになったKristianが一躍注目を浴びることとなったのが、2014年にロシアで放送されたキッズ版The Voiceへの出場でした。

Kristian KostovIf I ain`t got you」Alicia Keysカバー Голос. Дети(The Voice Kids)第1シーズンより)

ブラインドオーディションで審査員のDima Bilanが思わず一緒に口ずさんでしまう程の実力を示した彼はオーディションに合格。Dimaのチームに就き決勝まで駒を進めましたが、惜しくも優勝を逃してしまいます。

しかし、ロシアであっと言わせる歌唱力を見せつけた彼は、2015年に父親の出身地であるブルガリアで開催されたXファクター第4シーズンに出場し、父の母国の聴衆も沸かせる実力を見せつけることとなったのです。

(ブルガリア版Xファクター オーディションより)

オーディションを見事通過したKristianは、最終ステージまで駒を進めることとなりましたが、惜しくも決勝で敗退し準優勝となってしまいました。

しかし、彼はこの番組への出演をきっかけにブルガリアのレコード会社Virginia Recordsと契約し、翌2016年にシングル「Ne si za men」でデビューを果たしました。

Kristian KostovNe si za men(英語版:You Got Me Girl)」)

そして2017年。Kristianはブルガリアの放送局BNTの内部選考により、ユーロビジョン2017ブルガリア代表に選ばれました。

Kristian KostovBeautiful Mess」ライブ盤)


ユーロビジョン2017ブルガリア代表Kristian Kostovは、現地時間5/11に開かれる準決勝2日目に出場します。
ブルガリアに再びハイスコアをもたらすことができるのか。Kristianの若き才能あふれる力に大きな期待がかかっています。


参考:ESC公式、Wikipedia"Kristian Kostov"、Wiwibloggs"BULGARIA REVEALS KRISTIAN KOSTOV’S “BEAUTIFUL MESS” LYRIC VIDEO"

【ESC2017】クロアチア:Mr. Voice Jacques Houdek登場


ユーロビジョン2017クロアチア代表はJacques Houdekの「My Friend」に決まりました。

この楽曲は、この世に生を受けた命、そしてその生命との出会いや一生を「奇蹟」と讃え、日々を懸命に生きるすべての人を「友人」の様に親身に応援するバラードナンバーです。

この曲の大きな特徴は、歌詞が英語とイタリア語に書き分けられており、さらに歌い方も「ポップス調のハイトーンボイス」と「オペラ調のバリトンボイス」の二通りに歌い分けられている点にあります。
2つの言語、2通りの声を歌い分けることで、人それぞれの違い(性、国、人種、年齢など)を尊重し、「友人」として受け入れようという意味合いを込めているのではないかと思われます。
この楽曲もまた、今大会のスローガンである「Celebrate Diversity(多様性を祝おう)」にピッタリな一曲ではないでしょうか?

この楽曲は、クロアチアのミュージシャンSiniša Reljićやスウェーデンの作曲家Tony Malmなど、5人の作家がJacques Houdekと共同で制作しています。
(作詞:Jacques Houdek、Ines Prajo、Arjana Kunštek、Fabrizio Laucella
 作曲:Jacques Houdek、Siniša Reljić、Tony Malm)

Eric SaadeMasquerade」 Tony Malm制作楽曲)


〈"Mr. Voice"Jacques Houdekのプロフィール〉

Jacques HoudekStotinama godina(いつまでも)」)
Jacques Houdek(Željko Houdek)は1981年4月にクロアチアの首都ザグレブで生まれました。

初等学校でピアノを学んだ彼は、音楽専門の高校と美容専門学校の両方を掛け持ち入学し、さらにオペラのボーカルトレーニングも受けるという多忙な青春時代を過ごしました。

2000年2月、Jacquesはザグレブのクラブで初のソロライブを開催し、歌手デビューを果たします。
以後彼はクロアチア国内外で数多くのライブを開催し、アルバムを13枚リリースするなど、クロアチアを代表するシンガーへと登りつめました。

Jacques HoudekSrećom Imam Tebe(君に逢えた幸福)」)

ソロ活動にとどまらず、彼は様々なアーティストとのコラボレーションも積極的に行ってきました。2010年にはマケドニアを代表するシンガーで、ユーロビジョンにも2度出場しているKaliopiとの共演も果たしています。

Kaliopi and Jacques HoudekOstani vo mene(私の中で…)」)

Jacquesの活躍は音楽に留まらず、数多くのテレビ番組にも出演しています。2015年にはクロアチア版The Voiceにメンターとして出演し、後にユーロビジョン2016クロアチア代表を務めるNina Kraljićを優勝へ導いたことも話題となりました。

Nina Kraljić and Jacques HoudekEuphoria」Loreenカバー)

そして2017年。クロアチアの放送局HRTの内部選考で Jacquesはユーロビジョン2017クロアチア代表に選ばれました。

Jacques Houdek 「My Friend」モチベーションビデオ版)


ユーロビジョン2017クロアチア代表Jacques Houdekは、現地時間5/11に開かれる準決勝2日目に出場します。
愛弟子Nina Kraljićに続いて決勝進出を果たすことができるのか、要注目です。


参考:ESC公式Jacques Houdek公式、Wikipedia"Jacques Houdek"
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