ユーロビジョン・ソング・コンテストを主催するEBU(欧州放送連合)は、ユーロビジョンへの参加規定の一つとして定めている「前年度のユーロビジョンの決勝を放送すること」という条項をなくすことを決定しました。
Big5への優遇策に対する抗議のために今年の大会参加を取りやめたトルコでは、「同性同士のキスなど、同性愛表現が多く放送できない」として、今年のユーロビジョンの決勝を放送しませんでした。そのため、従来の規定通りにいくと来年のコンテストにトルコが参加できないのでは、という噂が飛び交っていました。
しかし、EBUの公式Twitterがこの噂について以下のように回答。
@thequalitydan @eurovision This rule used to apply but no longer does. Turkey would be welcome at #Eurovision 2014
— EBU EUROVISIONさん (@EBU_Eurovision) 2013年5月19日
「この規則はかつて適用されたものでしたがもはや適用されません。トルコはユーロビジョン2014で歓迎されるでしょう」とコメントし、噂を一蹴しました。
この規定の見直しにより、今回決勝の放送を見送ったトルコの他にも、リヒテンシュタインなどユーロビジョンに参加して来なかった他の国にも、参加のための敷居を下げることになると見られています。
大会費用が縮小され、参加規定も緩和されたユーロビジョン。来年はより多くの国の参加が期待できそうです。
参考:escXtra"General: Participation rules lightened"(2013/5/19)
〈「Only Teardrops」に盗作疑惑!?〉
各メディアが伝えた所によると、オランダの放送局NOSが、ユーロビジョン2013の優勝楽曲であるEmmelie de Forestの「Only Teardrops」に対し、オランダのポップユニットK-oticが2002年に発表した楽曲「I Surrender」に酷似していると指摘し、TwitterなどのSNSで波紋が広がっているのだそうです。
ちなみにこちらが、K-oticの楽曲「I Surrender」です。
サビなどで登場するティン・ホイッスルのメロディーが何となく似ているような気もしますし、調も同じでテンポも近いので、似ているといえば似ているのかもしれませんが… 個人的には、優勝した後にこの話を持ち出すというのもいかがなものなのかと思ってしまいます。
参考:oikotmes"NOS CALLS “ONLY TEARDROPS” A COPYCAT"(2013/5/19)、WIWIBROGGS”Dutch Press: Did Denmark Copy Our Song?”(2013/5/19)、NOS”Deens plagiaat bij Songfestival?”(2013/5/19)
〈ユーロビジョン2013 オーストラリアの投票結果は?〉
5月18日の決勝。ヨーロッパ以外の国で最も熱く盛り上がっていたオーストラリア。
実は、オーストラリアは今年でユーロビジョンの放送30週年を迎えました。
オーストラリアでの放送を担当するSBSでは、毎年独自に投票を実施していますが、30週年を迎えた今年の投票結果はどうなったのでしょうか?
こちらが、オーストラリアの投票結果です。
1位 デンマーク (36,556ポイント)
2位 ギリシャ (30,908ポイント)
3位 ルーマニア (28,896ポイント)
4位 ノルウェー (26,880ポイント)
5位 アイルランド (19,738ポイント)
6位 アゼルバイジャン (17,732ポイント)
7位 マルタ (14,856ポイント)
8位 フィンランド (11,312ポイント)
9位 アイスランド (11,002ポイント)
10位 イタリア (9,768ポイント)
オーストラリアの12ポイントはデンマークに贈られました。オーストラリアでもEmmelie de Forestの人気は高かったんですね。
本選では旧ソ連勢の勢いが強かったものの、オーストラリアの結果はまた違ったものになっていて興味深いですね。オーストラリアが投票に参加できたら、今年のアイルランドの順位ももうちょっと良くなっていたりして…
参考:oikotimes"DENMARK ALSO WINS AUSSIE VOTE"(2013/5/19)