E.S.Cheers!! - #Eurovision 2017-

ヨーロッパで開催される年に一度の音楽祭ユーロビジョン・ソング・コンテスト(ESC)の最新情報などをお届けします。

2014年03月

【ESC2014】ポーランド:YouTubeで4000万再生突破の人気楽曲登場


ユーロビジョン2014ポーランド代表はDonatan & Cleoの「My Słowianie - We Are Slavic」に決まりました。

ヒップホップと東ヨーロッパの伝統音楽が融合したこの楽曲は、既にYouTube上では4000万再生を超えるヒットとなっているだけでなく、ポーランドの国内オンエアチャートでも最高2位を獲得したほか、ポーランドの大手ポータルサイトOnet.plが2014年に行ったファン投票で年間最優秀ビデオクリップ賞に選ばれるなど、ポーランド・ポップスで今代注目な一曲なのです。

現在英語版とポーランド語版がリリースされていますが(このPVは英語版)、本番に向けて英語とポーランド語のバイリンガルバージョンが制作されているそうです。

なお、Paula_muzykaさんのブログではポーランド語版のPVも見ることができますので、ぜひ英語版とポーランド語版を聴き比べてみてください。


〈Donatan & Cleoのプロフィール〉
楽曲のプロデュースを手がけているDonatanは、1984年にポーランド第三の都市クラクフで生まれました。
本格的に音楽制作を始めたのは2002年からで、ミュージシャンとしてアルバムを制作するのみならず、様々なアーティストの楽曲プロデュースも手がけているそうです。

2012年には自身のアルバムが7万5千枚を超えるヒットを記録し、チャート首位を獲得。その後もプロデュースを手がける楽曲がチャート上位にランクインするなど、乗りに乗っているアーティストなのだそうです。TVPが彼に白羽の矢を立てたのもうなずけます。 …当の本人は、はじめは乗り気じゃなかったようですが(汗)

一方、ボーカルと今回の楽曲の作詞を担当しているCleoは1983年にポーランドの首都ワルシャワで生まれました。

ワルシャワ生命科学大学を卒業後、ゴスペル合唱団に所属し、音楽活動を開始。音楽コンテスト「Studio Garaż」のR&B部門で優勝したほか、様々なアーティストとのコラボレーションを行ったり、2011年に放送されたポーランド版のXファクターに参加したりなど、活動の幅を広げていきました。

建築士や画家といった意外な一面もある彼女が、歌手として本格的なスタートを切ったのが、Donatanと組んだ今回の楽曲「My Słowianie」です。

Donatan & Cleoは、5/8に行われる準決勝二日目の5番目に登場します。
ポーランドにとって、久々に決勝進出を果たすことができるのかにも注目です。


〈ライブパフォーマンス〉

(ユーロビジョン2014 決勝より)


参考:ESC公式、Wikipedia「ドナタン」、「クレオ(歌手)」、Wiwibloggs.com”POLAND: DONATAN AND CLEO MEET WITH TVP TO DISCUSS EUROVISION”、Muzyka Polska 〜ポーランドの音楽が好き♪〜「ユーロビジョン2014にポーランド代表として出場するのは誰!?



〈ユーロビジョン ポーランドの成績〉
ポーランドがユーロビジョンに初参加したのは1994年ですが、この初登場の年にポーランドは自身最高順位である2位をマークします。

(1994年ポーランド代表 Edyta GórniakTo nie ja」)

しかし、この後のポーランドの成績は低迷。1994年の記録を塗り替えることはできず、2004年に準決勝制が導入されてからは、決勝へ進出できたのが2004年と2008年の2度のみで、準決勝敗退が続きます。そして、2011年のデュッセルドルフ大会を最後に、ポーランドは財政難と成績不振を理由に2年連続で大会不参加となってしまったのです。

2年のブランクの後、ポーランドの放送局TVPは大会復活を宣言。テレビ局スタッフや音楽評論家、さらにはユーロビジョンファンの国際組織OGAEのポーランド支部も交えて「勝てる」選曲を行った結果、二人が選ばれました。

ポーランド悲願の決勝進出がかかっている5/8の準決勝二日目、目が離せません。

参考:Wikipedia「ポーランドのユーロビジョン・ソング・コンテスト

ユーロビジョン2014にオーストラリアが参戦!?

〈ユーロビジョン2014 準決勝二日目にオーストラリア登場!〉
オーストリアの代表はConchita Wurstに決まりましたが、こちらは南半球にあるオーストラリアの話です。

EBUとデンマークのテレビ局DRは、準決勝二日目にオーストラリアが登場することを発表しました。 …でも、オーストラリアは全然ヨーロッパじゃないし、イスラエルやトルコのようにEBUに加盟しているわけでもないのですが…?

実はこれ、準決勝二日目のインターバル・アクトとして、オーストラリアが他の参加国と同じような形で登場するというもの。今年でユーロビジョンの放送40週年を迎えるオーストラリアをお祝いするため、EBUが特別に招くことを決めたのだそうです。

今回オーストラリア代表として出場することになったのは、現在本国を中心に活躍しているR&BポップシンガーのJessica Mauboy。楽曲はユーロビジョンのために書き下ろした新曲が披露される予定だということです。どんなステージになるのか楽しみですね。

参考:ESC公式、 ESC Today"Eurovision 2014: Jessica Mauboy to perform in Semi-final #2"


〈Eurovision in Concert 出演者続々決定〉
オランダのアムステルダムで開催されるプレビューイベント「Eurovision In Concert」に出演するアーティストが発表されました。出演アーティストはこちらの20組です。

 ・Hersi (アルバニア)
 ・Aram MP3 (アルメニア)
 ・Conchita Wurst (オーストリア)
 ・TEO (ベラルーシ)
 ・Axel Hirsoux (ベルギー)
 ・Basim (デンマーク)
 ・Twin Twin (フランス)
 ・Tijana (マケドニア)
 ・Freaky Fortune Feat. RiskyKidd (ギリシャ)
 ・Vilija (リトアニア)
 ・Firelight (マルタ)
 ・Sergej Cetkovic (モンテネグロ)
 ・Suzy (ポルトガル)
 ・Paula Seling & Ovi (ルーマニア)
 ・Valentina Monetta (サンマリノ)
 ・Ruth Lorenzo (スペイン)
 ・Sebalter (スイス)
 ・The Common Linnets (オランダ)
 ・Mariya Yaremchuk (ウクライナ)
 ・Molly (イギリス)

その他に、スペシャルゲストとして昨年の優勝者Emmelie de Forestや、1986年にオランダ代表として出場したFrizzle Sizzleもステージを披露する予定です。

このプレビューイベントEurovision in Concertは、現地時間4/5に開催されるということです。
ロンドンのプレビューパーティと共に見逃せないイベントとなりそうですね。

参考:escXtra"Twenty acts already confirmed for Eurovision in Concert"

【ESC2014】ロシア:ジュニアユーロビジョン出身 美人姉妹参戦


ユーロビジョン2014ロシア代表は、トルマチェフ姉妹(Tolmachevy Sisters)の「Shine」に決まりました。
ジュニアユーロ出身とあって、ロシア国内のみならず、ヨーロッパでも人気がある姉妹が息のあった歌声を披露します。
曲調はミディアムテンポなナンバーで、個人的には、いつものロシアに比べるとすこし物足りない感じがします…


〈トルマチェフ姉妹のプロフィール〉
トルマチェフ姉妹はアナスタシアとマリアの双子の姉妹で、1997年にロシアのクルスクで生まれました。

彼女たちが歌手として脚光を浴びたのは9歳の頃。2006年にルーマニアで開催されたジュニアユーロビジョンへの出場がきっかけでした。

(2006年ジュニアユーロビジョンに出場したトルマチェフ姉妹)

15カ国が参加する中、彼女たちは息のあったパワフルな歌声で「Vesenniy Jazz」を歌い、154ポイントを獲得して優勝しました。

ジュニアユーロでの優勝後、彼女たちは2007年にアルバムをリリースしたり、「クルスクのナイチンゲールたち」というボーカルアンサンブルを結成してオリジナル曲の制作を行うなど、学業のかたわらで音楽活動を精力的に行っていました。

今年で17歳となり、学校卒業も控えている彼女たちですが、学校側はユーロビジョン出場のための特別休暇を二人に与えたのだとか。二人の通う学校の校長は特別休暇の付与について、「まじめな生徒なので学業には問題ないだろう」とコメントしているそうです。

二人はこれから、出場に向けて「Shine」を制作した二人の作曲家から歌と英語の指導がなされ、本番に備えるということです。

「クルスクのナイチンゲール」トルマチェフ姉妹は、5/6の準決勝一日目に出場します。
近年のウクライナ情勢を考えると、今年のロシアがどこまで票を伸ばすことができるのか読めない部分もありますが、二人にはステージで息のあったベストパフォーマンスを期待したいです。


〈ライブパフォーマンス〉

(ユーロビジョン2014 決勝より)


参考:ESC公式、Wikipedia"The Tolmachevy Sisters"、"ジュニア・ユーロビジョン・ソングコンテスト2006"、ロシアの声「ユーロビジョン2014 ロシア代表決定 「クールスクのナイチンゲール」トルマチェフ姉妹が出場

YouTubeユーザー50人が選ぶ ユーロビジョン2014人気楽曲ランキング

〈YouTubeにアップされる「My Top ○○」で作るランキング〉
出演アーティストも揃い、準決勝の出場順も発表された今日このごろですが、YouTubeには今年も沢山のマイランキング動画がアップロードされています。
例えばこんな感じ…

(声やパフォーマンス、音楽性といった項目を設けて評価している人も)

そこで、今年もこのマイランキング動画を使って、ユーロビジョンの人気楽曲ランキングを作ってみました。
(ちなみに昨年のランキングはこちらです)

出演アーティストと楽曲が出揃った3/20以降にYouTubeにアップロードされたマイランキング動画の中から50本を抽出し、本番さながらに10位~1位に点数をつけ、その合計でランキングを作成しました。

同点となった場合は、12ポイント(1位)をより多く獲得した曲を上位にランク付けすることとします。

なお、得点は次のようにつけられます。

10位→ 1点
9位→ 2点
8位→ 3点
7位→ 4点
  ・
  ・ 
  ・
3位→ 8点
2位→ 10点
1位→ 12点


〈YouTubeマイランキング動画50本から作る人気楽曲ランキング!〉
それでは、E.S.Cheers独自集計による、YouTubeマイランキング動画50本が選ぶユーロビジョン2014人気楽曲ランキングの発表ですっ

ブックメーカーの予想では1位だったアルメニアは果たしてこのランキングでも1位をゲットできたのでしょうか…? お気に入りのあの国はランクインしてるでしょうか?

まずは10位から6位までチェックっ!

10位 アイルランド (94ポイント)
 Can-Lynn(Feat. Kasey Smith) 「Heartbeat」


9位 イタリア (106ポイント)
 Emma Marrone 「La Mia Citta」


8位 ノルウェー (123ポイント)
 Carl Espan 「Silent Storm」


7位 ポーランド (134ポイント)
 Donatan & Cleo 「My Slowianie -We Are Slavic」


6位 スペイン (169ポイント)
 Ruth Lorenzo 「Dancing In The Rain」



〈マイランキングで作る人気楽曲ランキング トップ5はこちら!〉
ここからはいよいよトップ5の発表です!
どの曲が一位となったのでしょうか?

5位 イギリス (181ポイント 2人から12ポイント獲得)
 Molly 「Children of the Universe」


4位 ルーマニア (188ポイント 5人から12ポイント獲得)
 Paula Seling & OVI 「Miracle」


3位 アルメニア (205ポイント 6人から12ポイント獲得)
 Aram MP3 「Not Alone」


2位 ハンガリー (221ポイント 5人から12ポイント獲得)
 Kallay-Saunders 「Running」


今年の1位はこの曲でしたっ!

1位 スウェーデン (288ポイント 10人から12ポイント獲得)
 Sanna Nielsen 「Undo」



1位はブックメーカーの予想とはまた違った展開ながらも、上位の顔ぶれはほぼ同じ結果となりました。
昨年の結果とは異なり、上位の点差がほとんどない状況なので、今年の優勝国はなかなか予想がつかないところです。

どの国が準決勝を通過できるのか。そしてどの国が優勝するのか。
本番がとても楽しみです。


2014mytop50
(上位に入らなかった国を含めたすべての国の集計結果をグラフにしてみましたので、良かったらチェックしてみてください)

準決勝 出場順決定!

〈準決勝プログラム順発表〉
EBUは3/24に、二日間の日程で行われる準決勝の出場順を発表しました。
出場順は次のとおりです。

[準決勝 一日目(5/6)]
1.アルメニア
2.ラトビア
3.エストニア
4.スウェーデン
5.アイスランド
 (CM・休憩)
6.アルバニア
7.ロシア
8.アゼルバイジャン
9.ウクライナ
10.ベルギー
11.モルドバ
12.サンマリノ
 (CM・休憩)
13.ポルトガル
14.オランダ
15.モンテネグロ
16.ハンガリー


[準決勝 二日目(5/8)]
1.マルタ
2.イスラエル
3.ノルウェー
4.グルジア
5.ポーランド
 (CM・休憩)
6.オーストリア
7.リトアニア
8.フィンランド
9.アイルランド
10.ベラルーシ
11.マケドニア
12.スイス
 (CM・休憩)
13.ギリシャ
14.スロベニア
15.ルーマニア


今回の出場順も昨年と同じく、番組制作スタッフによる協議によってきめられたものです。
なお、開催国デンマーク以外の決勝の出場順については、現地時間5/9の午前3時までに決定するということです。

参考:ESC公式、oikotimes"ESC 2014: SEMIFINALS ORDER OF APPEARANCE"
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