E.S.Cheers!! - #Eurovision 2017-

ヨーロッパで開催される年に一度の音楽祭ユーロビジョン・ソング・コンテスト(ESC)の最新情報などをお届けします。

2014年04月

【ESC2014】デンマークのブルーノ・マーズ!? Basim登場


ユーロビジョン2014開催国デンマークの代表は、Basimの「Cliché Love Song(ありきたりのラブソング)」に決まりました。
軽快で聴きやすいこの曲の特徴は、なんといってもサビのスキャットです。
とってもリズミカルで、つい口ずさみたくなっちゃいます。

外見や声などが似ていることから「デンマークのブルーノ・マーズ」なんて呼ばれることもあるとかないとか…
そんなBasimが決勝に登場します。


〈Basimのプロフィール〉
Basim(Anis Basim Moujahid) は1992年にデンマークのコペンハーゲンで、モロッコ系移民の家族の元に生まれました。

彼の人生の転機は15歳の時に訪れました。
2008年にDRで放送されたデンマーク版Xファクター第一シーズンのオーディションを受けたことが、後の彼の人生を大きく変えることとなったのです…

(デンマーク版Xファクターのオーディションを受けるBasim)

アカペラオーディションの内容は(彼の表情を見ても分かる通り)とてもしょっぱいものとなってしまいましたが、結果はかろうじて合格。番組を通して彼は着実に歌唱力を身につけていきました。


(Xファクター決勝ステージでのBasim) 

決勝まで進んだBasimですが、結局4位に終わり、優勝することはできませんでした。
しかし、番組を通して多くのファンを獲得したBasimは、Xファクターの審査員で彼のメンター(指導者)でもあったRemeeの協力のもと、この年にデビューアルバムをリリース。デンマークのチャートで最高8位につけ、ゴールドディスクを獲得しました。

2枚のアルバムをリリースした後、音楽配信でリリースを続けているBasimが今回手がけた曲は甘酸っぱい恋の歌です。
「一目惚れした女の子に振り向いてもらおうといろんな事をするんだけど、結局みんな陳腐なものになっちゃうんだ。そんな恋をテーマにしてみたんだ」と語るBasim。頑張りすぎて空回りしちゃっている恋の歌を軽快なリズムに乗せて歌ったのがこの「Cliché Love Song」なんですね。


ユーロビジョン2014開催国デンマークの代表として出場するBasimは、5/10の決勝で23番目に出場します。 


〈ライブパフォーマンス〉

(ユーロビジョン2014決勝より)


参考:ESC公式、Wikipedia"Basim (singer)

【ESC2014】アイルランド:伝統音楽とポップスの融合 Can-Linn Feat. Kasey Smith


ユーロビジョン2014アイルランド代表は、Can-Linn Feat. Kasey Smithの「Heartbeat」に決まりました。
フィドルやバウロンといったアイルランドの伝統楽器とポップミュージックが見事に融合した一曲となっています。


〈Kasey Smithのプロフィール〉
今回フィーチャリングアーティストとしてボーカルを担当するKasey Smithは1991年にアイルランドの首都ダブリンに生まれます。

ショーバンドの歌手を務めていた祖父の影響もあってか、歌手の道を志すこととなった彼女は、2008年にガールズユニットWonderlandに加入、本格的な歌手活動を始めます。

2011年のユニット解散後、彼女はソロ活動への準備も兼ねてアメリカのナッシュビルに渡り、曲作りやステージ経験等を積んでいきました。

アイルランドへ戻った彼女は、2013年のアイルランド国内予選にソロとして出場します。 

(Kasey Smith 「Kiss Me」 RTÉ Eurosong 2013より) 

この時は全5組中3位という結果となり、代表の座を勝ち取ることはできませんでしたが、2014年にアイリッシュ音楽ユニットCan-Linn(アイルランド語で「共に歌う」)のフィーチャリングボーカリストとして国内予選に再挑戦し、見事代表の座を獲得しました。


(Can-Linn feat. Kasey Smith 「Heartbeat」 RTÉ Eurosong 2014より)


Can-Linn feat. Kasey Smithは5/8の準決勝2日目に出場します。


〈ライブパフォーマンス〉

(ユーロビジョン2014 準決勝2日目より)


参考:ESC公式、Wikipedia”Kasey Smith (singer)”、”Can-Linn” 

【ESC2014】リトアニア:Attention!! 実力派シンガー・ソングライターVilija登場


ユーロビジョン2014リトアニア代表は、Vilija Matačiūnaitėの「Attention」に決まりました。
イギリス在住中、散歩をしていた時にふと頭のなかに浮かんできて出来上がったというこの曲。
ダンスパフォーマンスとスクラッチのようなスキャットが印象的な一曲です。


〈Vilijaのプロフィール〉 
VilijaVilija Matačiūnaitėは1986年にリトアニアの首都ビリニュスに生まれました。

幼稚園の先生から歌の才能を見出されていたという彼女ですが、本格的に歌手を志したのは2004年、18歳の頃でした。幼い頃から音楽の経験を積んできた他のユーロビジョンのアーティストに比べると、彼女は遅咲きの方かもしれません。

彼女は、2004年に隣国ラトビアで開催された音楽祭「Amber star」 に出場して2位を獲得した後、2005年にリトアニアのオーディション番組「Kelias į žvaigždes(スターへの道)」に出場します。このテレビ番組への出演が、彼女の人生を大きく帰るきっかけとなりました。

(オーディション番組「Kelias į žvaigždes」でのVilijaのパフォーマンス)

この番組では、彼女は惜しくも2位という結果となってしまいましたが、この番組での活躍がきっかけとなり、Vilijaのリトアニア国内での知名度がグッと上がったそうです。翌2006年、リトアニアのFMラジオ局で番組を持ったこの年に彼女はファーストアルバムをリリースし、プラチナディスクを受賞します。

その後も国内の音楽番組などで勝を勝ち取り続けた彼女ですが、2011年にはウクライナの音楽祭「Sea Songs」で3位、2012年にはイギリスの音楽イベント「Melange Factor」で優勝と、海外へも積極的に進出することとなります。

音楽賞の出演やイギリスでの生活など、海外での経験を積んだ彼女は2014年にリトアニアの国内予選に出場。見事代表の座を獲得しました。


現在は女優としても活動しているVilijaは、5/8の準決勝2日目に出場します。
パワフルな歌声とダンスパフォーマンスは必見です!

〈ライブパフォーマンス〉

(ユーロビジョン2014 準決勝2日目より)


参考:ESC公式、Wikipedia"Vilija Matačiūnaitė" 、Facebook公式ページ

リハーサル2日目まとめ

4/28からコペンハーゲンのB&Wホールで始まったリハーサル。
昨日も引き続き、準決勝1日目と2日目の一部アーティストのリハーサルが行われました。


モルドバ
 
女性の持つ強い一面と繊細な一面を表現しているという一曲。
国内予選ではかなり印象的な衣装で登場した彼女ですが、本番ではどんな衣装で登場してくるのでしょうか?
本番でもドローンが宙を舞うのか…? 気になるところです。


サンマリノ

今回三度目の出場となるValentina Monetta。「あまり緊張はしなくなりましたか?」という質問に対し、「3度目なので緊張は幾分少ないけれど、毎回違ったステージに立つので、歌う2分前になると心臓がバクバクするの」と答えていました。
今回は、前よりもだいぶ大きなステージになってますし、サンマリノ念願の決勝進出もかかっていますからね…
頑張って欲しいです!


ポルトガル
 
Suzyの歌声はバッチリ!
でもダンサーの動きが何だか…
今回は動きの確認を取っただけなのでしょうか? ちょっと不安が残ります。


オランダ

シンプルなステージ構成になるようですね。
後ろに描かれているのは大きな木でしょうか?
あたたかな曲調とマッチした背景でいい味出してます。


モンテネグロ

ミュージックビデオではモンテネグロの雄大な自然が印象的でしたが、ステージの背景にも美しい自然が広がっていました。
ふと後ろに目をやると、ステージをスイスイと滑るスケーターの姿が…
ダンサーとしてスケーターが登場するのは、恐らく2008年ロシア代表のバックダンサーを務めたプルシェンコ以来ではないでしょうか? どんなステージになるのか気になります。


ハンガリー

児童虐待をテーマに歌われている一曲とあって、バックダンサーの振りもDVを思わせるものになっているようです。
国内予選ではピアノにぬいぐるみを持った少女が座っていたのですが、本番では登場するのでしょうか?


マルタ

背景には、美しい草原と青空をバックに事前に募集していた自撮り写真の数々が。
準決勝2日目のトップバッターを飾るにふさわしい明るいステージになりそうです。


イスラエル

ミュージックビデオと同じく、本番でもダンスパフォーマンスが取り入れられるようです。
本番のパワフルなパフォーマンスに期待大です!


ノルウェー

星空のように綺麗に瞬く背景がとても印象的です。
繊細で優しいCarlの歌声をより引き立ててくれる演出になっています。


グルジア

空から地球へ戻る3分間を表現したという一曲なのですが、後ろにあるのは… パラグライダー!?
ミュージックビデオではふわふわ漂うような振付が印象的でしたが、本番ではパラグライダーが活躍しそうですね。


ポーランド

ステージに上がれる人数制限の関係で、スラヴっ娘達の踊りもちょっと華やかさに欠ける感じがしなくもないですが、カメラワークでなんとななるのではとちょっと期待…
背景はポーランド伝統衣装の柄が赤と白で描かれていて華やかです。


Eurovision.TVのオフィシャルYouTubeチャンネルでは、今回まとめたリハーサル映像のほか、 Twitter等で募集した質問にアーティスト本人が答えてくれる「#Askeurovision」という動画も配信されていますので、そちらもぜひチェックしてみてください。 

【ESC2014】マケドニア:多彩な才能の持ち主 限界知らずなTijana登場


ユーロビジョン2014マケドニア代表は、Tijana Dapčevićの「To The Sky」に決まりました。
本番では英語で披露されるこの曲、彼女の出身地マケドニア語によるバージョンの他、セルビア語のバージョンも発表されています。

「To The Sky」には、「何も不可能なものはない。空の限界まで行こう」というTijanaのモットーが込められているのだそうです。


〈Tijanaのプロフィール〉 
tijana_-_to_the_sky_-_5Tijana Dapčevićは1976年にマケドニアの首都スコピエで、音楽教授の父とオペラのプリマドンナを務める母のもとに生まれました。彼女の生まれた9年後に妹のTamaraが誕生しますが、妹も実はマケドニアで歌手として活動しており、人気を博しているそうです。

7歳の頃からチェロを学んでいた彼女は音楽学校を卒業後、チェロ奏者としてマケドニアフィルハーモニー管弦楽団やライプツィヒ国際オーケストラに入団し活動していたそうです。彼女は歌手としてミュージシャンへの道を踏み出したわけではなかったんですね…

1993年からテレビ出演もするようになったTijanaが歌手として本格的なキャリアを積み始めたのは翌1994年のこと。リリースしたシングルがマケドニア国内でヒットし、一躍ポップスターの仲間入りを果たすのです。チェロ奏者から歌手へ転向した理由を詳しく知りたい所ですが、恐らく母の影響などもあったのかもしれないですね。

これまでに5枚のアルバムリリースや、国内外の様々なアーティストともコラボしてきた彼女は、2002年にモンテネグロの音楽祭「Sunčane Skale」で優勝、2006年のセルビア・ラジオ・フェスティバルでも優勝し、旧ユーゴ圏での知名度を上げました。

さらにTijanaの知名度が旧ユーゴ圏で広まることとなったのが、2007年に発表されたこの曲です。

Tijana DapcevicSve je isto, samo njega nema」)

旧ユーゴ時代を彷彿とさせるミュージックビデオ「Sve je isto, samo njega nema(全ては同じ、彼だけいない)」で彼女は旧ユーゴ圏の各言語(ボスニア語、クロアチア語、モンテネグロ語、マケドニア語、スロベニア語、セルビア語)で歌唱。「彼(=チトー)」亡き後の旧ユーゴ圏を取り巻くユーゴノスタルギアを歌った一曲として話題となったそうです。


歌手にしてプロチェロ奏者、さらに最近は女優業もこなしているという「限界知らず」なTijanaは、5/8の準決勝2日目に出場します。

バックコーラスには妹のTamaraも登場するとのことで、こちらも要注目ですね。


〈ライブパフォーマンス〉

(ユーロビジョン2014 準決勝2日目)


参考:ESC公式、Wikipedia"ティヤナ・ダプチェヴィッチ","タマラ・トデフスカ
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