ユーロビジョン2015アゼルバイジャン代表は、Elnur Huseynovの「Hour of the wolf」 に決まりました。
たとえ心が傷ついても、また立ち上がって強く生きていくという思いを込めたバラードナンバーとなっています。
聞いていると、挫けた心が癒され、また立ちあがる勇気ももらえる一曲だと思います。
実は今回が二度目の出場となるElnur。今回のライブパフォーマンスも非常に気になるところです。
〈Elnur Huseynovのプロフィール〉
Elnur Huseynovは1987年に、旧ソ連(現:トルクメニスタンの首都)のアシガバートで生まれました。
音楽理論専門の学者を務めている母のもとで育ったこともあってか、Elnerは5歳のころから音楽学校に通いピアノを学んでいたのだそうです。
12歳のころにアゼルバイジャンの首都バクーに移住した後も、Elnerはクラシック、ジャズ、ポップスさまざまなジャンルの音楽を経験していくこととなり、2004年にアサフ・ゼイナリー音楽大学を卒業します。
音楽のキャリアを着実に重ねていく一方で、Elnerは医科大学に通って歯科学の学位を取得し、音楽大学の卒業後はヘアスタイリストコースに入学するなど、一見するとどの道を進んでいこうとしているのかわからないような経歴も重ねていったのです…
よく考えると、歯や口というのは歌う上で非常に大事な器官ですし、ヘアスタイリングも、ステージセンスを磨く上で大事になっていく知識ですから、人の前に立つプロの歌手への道を彼なりに思い描いていたのかもしれません。彼はヘアスタイリストの勉強をする傍らで、アゼルバイジャン国立アカデミックオペラ・バレエ劇場に勤め始めていたという事からも、プロへの道を思い描いていたことがうかがえます。
2003年にアゼルバイジャンのテレビ局主催の音楽コンクールで最優秀賞を受賞し、プロとしての道を進み始めたElnurは、2008年にユーロビジョンのアゼルバイジャン代表としてSamir Javadzadehと共に出場します。
(Elnur & Samir 「Day After Day」 ユーロビジョン2008より 白い天使の方がElnur)
この年初出場となるアゼルバイジャンは、決勝に進み8位といまずまずの成績を残すこととなりましたが、この後二人組は解散し、Elnurはまた新たな音楽キャリアを積み重ねていくこととなります。2010年にはアゼルバイジャン版のミュージカル「ノートルダムの鐘」でフェビュス役を演じ、歌のみならず演技にも磨きをかけていったのです。
そんなElnerが2014年に挑戦したのは、オーディション番組のトルコ版The VOICE「O Ses Türkiye」 でした。
The VOICEといえばおなじみブラインドオーディション。Elnurは一体何人の審査員を振り向かせることができたのでしょうか?
(Elnur Huseynov 「Latch」カバー O Ses Türkiyeより)
なんと審査員全員を振り向かせることに成功! その後も順当に勝ち上がると共にファンも増えていき、Elnurはついにトルコ版Tve VOICEシーズン4で優勝したのです。 決勝の際、彼は電話投票で100万を超える番組史上最高の票数を獲得したのだそうです。
一度目の出場から7年が経ち、様々な経験を重ねた後に再度ユーロビジョンのステージに立つことになったElnurは、現地時間5/21に開かれる準決勝二日目に登場します。
参考:ESC公式、Wikipedia"Elnur Hüseynov(英/日)"