ユーロビジョン2016オーストリア代表は、ZOËの「Loin d'ici(ここから遠く)」に決まりました。
ギターやストリングスの奏でるフォークのような軽快なリズムと、伸びやかで可愛らしさもある歌声が印象的なフレンチポップです。なお、オーストリア代表で全編フランス語詞の曲が選ばれるのは、1957年の初参加以降初めてのことです。
国内予選では、バックスクリーンに展開される幻想的な風景の中を歩いて行くパフォーマンスが印象的だったこの曲ですが、ユーロビジョン本選ではどんなパフォーマンスを見せてくれるのでしょうか?
〈ZOËのプロフィール〉
ZOË(Zoë Straub)は1996年にオーストリアの首都ウィーンで生まれました。
彼女の両親は音楽デュオPapermoonとして活動していて、6歳の時にはPapermoonの楽曲「Doop Doop (Baby Remix)」でレコーディングにも参加し、歌声を披露していたそうです。
2007年には、オーストリアで放送されていた子供向けオーディション番組「Kiddy Contest」に出場。今にも繋がる透明感のある歌声でオーディエンスを魅了しました。
(Zoë Straub 「Engel ohne Flügel(Nicoleのカバー)」 歌は2:00前から)
その後彼女はウィーンにあるフランス式の高等学校Lycée Français de Vienneに進学し、9年間勉学に励みました。
2015年、彼女は歌手ZOËとして本格的な歌手活動を開始。父のChristof Straubが手がけた楽曲「Quel Filou」でユーロビジョン国内予選に挑みました。
(ZOË 「Quel Filou」 ユーロビジョン2015オーストリア国内予選より)
結果は惜しくも3位となり、この年は優勝の座をThe Makemakesに譲ることとなりましたが、歌手としての歩みは止めることなく、10月にはアルバム「Debut」をリリースし、CDデビューを果たしました。
2016年、彼女はデビューアルバムに収められている「Loin d'ici」をブラッシュアップさせ、ユーロビジョン国内予選に再挑戦しました。
(ZOË 「Loin d'ici」 ユーロビジョン2016オーストリア国内予選より)
魅惑的なステージで魅了した彼女は、昨年逃してしまった優勝の座を見事勝ち取り、オーストリア代表としてユーロビジョンに臨むこととなりました。
昨年はホスト国でありながら無得点で終わってしまったオーストリア。
ZOËの歌声で決勝進出を果たすことができるのか、現地時間5/10に開かれる準決勝1日目に要注目です。
参考:ESC公式、Wikipedia"Zoë Straub"、YouTube Global Rockstar公式チャンネル