E.S.Cheers!! - #Eurovision 2017-

ヨーロッパで開催される年に一度の音楽祭ユーロビジョン・ソング・コンテスト(ESC)の最新情報などをお届けします。

2016年02月

【ESC2016】オーストリア:フォークサウンドとフレンチポップの心地良い融合 ZOË


ユーロビジョン2016オーストリア代表は、ZOËの「Loin d'ici(ここから遠く)」に決まりました。

ギターやストリングスの奏でるフォークのような軽快なリズムと、伸びやかで可愛らしさもある歌声が印象的なフレンチポップです。なお、オーストリア代表で全編フランス語詞の曲が選ばれるのは、1957年の初参加以降初めてのことです。

国内予選では、バックスクリーンに展開される幻想的な風景の中を歩いて行くパフォーマンスが印象的だったこの曲ですが、ユーロビジョン本選ではどんなパフォーマンスを見せてくれるのでしょうか?


〈ZOËのプロフィール〉
ZOË(Zoë Straub)は1996年にオーストリアの首都ウィーンで生まれました。
彼女の両親は音楽デュオPapermoonとして活動していて、6歳の時にはPapermoonの楽曲「Doop Doop (Baby Remix)」でレコーディングにも参加し、歌声を披露していたそうです。

2007年には、オーストリアで放送されていた子供向けオーディション番組「Kiddy Contest」に出場。今にも繋がる透明感のある歌声でオーディエンスを魅了しました。

Zoë Straub 「Engel ohne Flügel(Nicoleのカバー)」 歌は2:00前から)

その後彼女はウィーンにあるフランス式の高等学校Lycée Français de Vienneに進学し、9年間勉学に励みました。

2015年、彼女は歌手ZOËとして本格的な歌手活動を開始。父のChristof Straubが手がけた楽曲「Quel Filou」でユーロビジョン国内予選に挑みました。

ZOË 「Quel Filou」 ユーロビジョン2015オーストリア国内予選より)

結果は惜しくも3位となり、この年は優勝の座をThe Makemakesに譲ることとなりましたが、歌手としての歩みは止めることなく、10月にはアルバム「Debut」をリリースし、CDデビューを果たしました。

2016年、彼女はデビューアルバムに収められている「Loin d'ici」をブラッシュアップさせ、ユーロビジョン国内予選に再挑戦しました。

ZOË 「Loin d'ici」 ユーロビジョン2016オーストリア国内予選より)

魅惑的なステージで魅了した彼女は、昨年逃してしまった優勝の座を見事勝ち取り、オーストリア代表としてユーロビジョンに臨むこととなりました。


昨年はホスト国でありながら無得点で終わってしまったオーストリア。
ZOËの歌声で決勝進出を果たすことができるのか、現地時間5/10に開かれる準決勝1日目に要注目です。


参考:ESC公式、Wikipedia"Zoë Straub"、YouTube Global Rockstar公式チャンネル

【ESC2016】キプロス:キャッチーなロックサウンドで挑むMinus One



ユーロビジョン2016キプロス代表は、5人組ロックバンドMinus Oneの「Alter Ego」に決まりました。

ロックは、ユーロビジョンではヒップホップと並んで決勝進出を狙うのが難しいとされているジャンルなのですが、今回の一曲はユーロビジョンで数々の名曲を送り出した作曲家Thomas G:sonを迎え、シンセサウンドを織りまぜたキャッチーな一曲に仕上がっています。

ただキャッチーなだけでなく、ロックに必須とも言えるギターソロも間奏部分に登場。実際のステージでどんなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみになる楽曲構成になっています。


〈Minus Oneのプロフィール〉
Minus Oneは2009年にキプロスで結成された5人組のロックバンドです。
メンバーはこちらっ

 ・Francois Micheletto (ボーカル)
 ・Constantinos Amerikanos (ギター/ボーカル)
 ・Harrys Pari (ギター/ボーカル)
 ・Antonis Loizides (ベース)
 ・Chris Ioannides (ドラム)

2009年に結成してから、彼らはオールディーズから最新ヒットまで、数々のロックナンバーを彼らなりのアレンジを加えてパフォーマンスするコピーバンドとしてのキャリアを積み、キプロス国内のみならず、海外での支持も得ることとなりました。


Minus One 「Bohemian Rhapsody(Queenのカバー)」)

ライブパフォーマンスで好評を博していた彼らは2015年、ユーロビジョンキプロス代表の座をかけて、オリジナル楽曲「Shine」を引っさげて国内予選に参戦しました。


Minus One 「Shine」 ユーロビジョン2015キプロス国内予選決勝より)

準決勝を通過し、決勝戦へ進んだ彼らですが、惜しくも代表の座を逃してしまいます…
(ユーロビジョン2015キプロス代表の座を得たアーティストはこちら


昨年は公開審査で代表を選出したキプロスは、今年は内部選考で代表を選定。
昨年惜しくも代表の座を逃したMinus Oneが、ヒットメーカーThomas G:sonとタッグを組み、念願のキプロス代表としてユーロビジョンのステージに上ることとなりました。


〈ユーロビジョンのヒットメーカー Thomas G:son〉
今回この記事で掘り下げておきたいのが、この楽曲の作曲にも携わっているスウェーデンの作曲家Thomas G:sonです。

Thomas G:son(本名:Thomas Gustafsson)は1968年生まれで、スウェーデンのロックバンドMasqueradeのギタリストとして活動を続けながら、音楽事務所G:songsを構え、作曲家としても活動しています。

そんな彼が送り出した代表的な楽曲といえば…


Loreen 「Euphoria」 ユーロビジョン2012決勝より)

ユーロビジョンでの優勝をきっかけに世界的スマッシュヒットを飛ばしたLoreenへの楽曲提供のほか、2013年のジョージア(旧グルジア)代表2015年のスペイン代表など、ユーロビジョンで数々のヒットナンバーを手掛けているThomas G:son。実は山Pこと山下智久や、K-POPユニットのCN Blueなどにも楽曲提供を行っており、ヨーロッパのみならず、アジア方面にも活躍の幅を広げている売れっ子作曲家なのです。


そんな世界的ヒットメーカーThomas G:sonのバックアップを受けてユーロビジョンの舞台に挑むキプロス代表Minus Oneは、現地時間5/10に開かれる準決勝1日目に登場します。
昨年に続いて決勝進出の座を勝ち取ることができるのか、要注目です。


(参考:ESC公式、Wikipedia”Thomas G:son”、Oikotimes”Minus One”、YouTube公式チャンネル)

ユーロビジョン2016スウェーデン大会 5月開催

〈ユーロビジョン2016 3年ぶりのスウェーデン開催〉
今年もユーロビジョンの季節がやってまいりました♪
オーストリアの首都ウィーンで開かれたユーロビジョン2015でスウェーデン代表のMåns Zelmerlöwが圧倒的なパフォーマンスで魅せて優勝した事を受けて、今年のユーロビジョンは3年ぶりにスウェーデンで開催されることとなりました。

場所はスウェーデンの首都ストックホルムにあるGlobe Arenaで、現地時間の5/10、5/12、5/14に開催されます。


〈史上最多! 43カ国が参加〉
今回のユーロビジョンで注目すべきは参加国数です。
大会史上最多の43カ国が参加し、ユーロビジョンを盛り上げることとなりました。

今回参加する国は以下のとおりです。


【準決勝1日目(現地時間5/10開催)
 ・アルメニア
 ・オーストリア
 ・アゼルバイジャン
 ・ボスニア・ヘルツェゴビナ
 ・クロアチア
 ・キプロス
 ・チェコ
 ・エストニア
 ・ギリシャ
 ・フィンランド
 ・ハンガリー
 ・アイスランド
 ・モルドバ
 ・マルタ
 ・モンテネグロ
 ・ロシア
 ・サンマリノ
 ・オランダ

【準決勝2日目(現地時間5/12開催)
 ・アルバニア
 ・オーストラリア
 ・ベラルーシ
 ・ベルギー
 ・ブルガリア
 ・デンマーク
 ・マケドニア
 ・ジョージア(旧称グルジア)
 ・アイルランド
 ・イスラエル
 ・ラトビア
 ・リトアニア
 ・ノルウェー
 ・ポーランド
 ・ルーマニア
 ・セルビア
 ・スロベニア
 ・スイス
 ・ウクライナ
(アルファベット順)


現地時間5/14に開かれる決勝では、各準決勝を勝ち抜いた20カ国に加え、シード権を持つBig5(イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン)と、開催国スウェーデンを加えた26カ国のアーティストでヨーロッパナンバー1ソングの座を競います。

史上最多の参加国数となった今大会。準決勝ではほぼ半数の国が落選の憂き目に合うのとあって昨年とはまた違った混戦ぶりが予想されます。さらに、決勝では新たな採点システムが導入されるため、アーティストも視聴者も、昨年以上にドキドキ・ワクワクする展開が待っているものと思われます。


〈1975年以来の大変革〉
今回のユーロビジョンから、決勝での採点システムが大きく変わることになりました。
従来の採点結果は、参加国それぞれが審査員投票の結果と視聴者投票の結果を50:50の割合で合算し、それを元に順位を算出、得点をつけていました。各国の得点結果を合算し、順位が決められていたのがこれまでの方法でしたが…

今年からは、各国の審査員投票による順位がこれまで通り発表された後、ユーロビジョン参加国の全視聴者の投票が加算され、総合順位が決まる方法に変更されます。これは、スウェーデンの国内予選の決勝で採用されている方法と同じもので、Melodifestivalenをご覧の方ならお馴染みだと思います。


審査員投票の結果ではイマイチだった曲が、視聴者からはすごい人気を集めてグイグイ順位を上げていったり、その逆もあったり… これまでとはまた違ったエキサイティングな採点方法も、新たな見どころとなりそうです。


昨年に引き続きオーストラリアが参加するほか(今回は準決勝からの登場)、財政難や国内情勢などの理由で昨年まで参加できなかったボスニア・ヘルツェゴビナやウクライナ、ブルガリアが復帰を果たし、昨年以上の賑わいを見せるユーロビジョン2016ストックホルム大会に要注目です!


参考:ESC公式”PARTICIPANTS”、”Biggest change to Eurovision Song Contest voting since 1975
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