E.S.Cheers!! - #Eurovision 2017-

ヨーロッパで開催される年に一度の音楽祭ユーロビジョン・ソング・コンテスト(ESC)の最新情報などをお届けします。

2017年04月

【ESC2017】ドイツ:ファーストアルバムが発売されたばかりの実力派シンガー登場


ユーロビジョン2017ドイツ代表はLevinaの「Perfect Life」に決まりました。

「たとえ失敗を犯しても恐れない」と、失敗ですらポジティブに捉え、人生を強く歩むことを歌うこの曲は、2017年4月28日にリリースされるファーストアルバム「Unexpected」にも収録される予定となっている一曲です。

Levina ファーストアルバム「Unexpected」 by Spotify)

今回の楽曲制作に主に関わっているLindy Robbinsは、Backstreet BoysやDavid Guetta、One Direction、少女時代など幅広いアーティストに楽曲提供を行い活躍しています。

Backstreet BoysIncomplete」 Lindy Robbins制作楽曲)


〈Levinaのプロフィール〉

LevinaRules」)
Levina(Isabella Levina Lueen)は1991年12月に、ドイツ西部の都市で旧西ドイツの首都ボンで生まれました。

その後ドイツ東部の都市ケムニッツに移り住んだという彼女は、9歳の頃からピアノと歌を習い始め、ドイツの青少年向けの音楽賞Jugend musiziertで早くも優勝。12歳の頃から曲作りも始め、めきめきと音楽の力を付けていったのです。

さらに本格的にボーカルと作曲の勉強を積むべく、Levinaはロンドンの音楽大学に進学。現在も音楽マネージメントをロンドンで学びながら、ドイツの首都ベルリンで音楽活動を行うなど、二つの国を行き来する生活を送りながら音楽の道を極め続けています。

LevinaHow To Dance」 デジタルミニアルバム「Bedroom Records」収録曲)

2015年にデジタルミニアルバム「Bedroom Records」をリリースし、歌手活動を始めたLevinaですが、注目を集めるきっかけとなったのは、2017年にドイツで開催されたユーロビジョン国内予選Unser Song 2017への出場でした。

LevinaWhen We Were Young」Adeleカバー)

ハスキーな歌声で、響く低音ボイスで人々を魅了したLevinaは、初戦で早くも多くの視聴者票を獲得し、第3ラウンドでドイツ代表となることが決定。最終ラウンドで2つの候補曲のうち「Perfect Life」が代表楽曲として選出されました。

LevinaPerfect Life」 Unser Song 2017より)


デビューアルバムがリリースされたばかりの実力派シンガーLevinaは、現地時間5/13に開かれる決勝に出場するほか、5/11の準決勝2日目でもライブパフォーマンスの一部が披露される予定です。
ヨーロッパでも「分断」が潮流になりつつある中で、「音楽には人々を結びつける可能性があるということを見せたい」と誓った彼女のライブパフォーマンスは必見です。


参考:ESC公式、Wikipedia"Levina (singer)(英語 / ドイツ語)"、”Germany in the Eurovision Song Contest 2017

【ESC2017】マルタ:今年も「7不思議」パワーで決勝進出なるか!?


ユーロビジョン2017マルタ代表はClaudia Fanielloの「Breathlessly」に決まりました。

この楽曲は、自分のもとを去ってしまった恋人への忘れられぬ思いを切なく歌い上げたバラードナンバーです。

作詞は、ユーロビジョン2002マルタ代表曲「7th Wonder」や2014ロシア代表曲「Shine」を手掛けたGerard James Borgが担当し、作曲は、同じく「7th Wonder」をはじめ数々のユーロビジョンのマルタ代表曲を手掛けたPhilip Vellaが担当し、その息子のSean Vellaが編曲に関わっています。

Ira Losco7th Wonder」 Gerard James Borg、Philip Vellaプロデュース楽曲)

両者が関わった楽曲「7th Wonder」は、マルタが過去最高順位である2位を叩き出した楽曲です。
昨年に引き続き、「七不思議」パワーで決勝進出を果たせるのか注目したいところです。


〈Claudia Fanielloのプロフィール〉
Claudia Fanielloは1988年2月にマルタ島北部にある町カウラで生まれました。

イタリア人の父とマルタ人の母の間に生まれた彼女は、幼い頃から音楽への興味をいだいていました。それは彼女のきょうだいも同様で、兄のFabrizio Fanielloは後にユーロビジョンのマルタ代表を2度(2001年、2006年)担う、正にマルタを打評する歌手となったのです。

Fabrizio FanielloI Do」 ユーロビジョン2006決勝より)

一方、Claudiaは12歳の頃からテレビ番組や音楽祭などに出演し、早くから歌声を披露するようになり、17歳の頃にはコンテストで優勝するほどの実力を持つまでに成長。2006年にはユーロビジョンのマルタ国内予選に出場し、兄Fabrizioと代表の座を競うほどとなりました。

Claudia FanielloHigh Alert!」 ユーロビジョン2006マルタ国内予選より)

優勝の座は兄に譲ることとなりましたが、Claudiaはニューカマーとして広く注目されるようになり、この年に開催されたマルタの音楽祭「Konkors Kanzunetta Indipendenza(独立記念祭)」で優勝します。

Claudia FanielloMa Nafx」 Konkors Kanzunetta Indipendenza2006より)

以後、彼女は6回ユーロビジョンの国内予選に挑戦し続けていましたが、2008年と2012年に準優勝までこぎつけたものの、優勝にはありつけませんでした。
しかし、8度目の挑戦となった2017年、Claudiaは「Breathlessly」で優勝を勝ち取り、念願のマルタ代表の座を掴んだのです。

Claudia FanielloBreathlessly」 ユーロビジョン2017マルタ国内予選より)


一見華々しく見える彼女のバイオグラフィですが、実は10代の頃に過食症に苦しむ日々を送っていたのだそうです。その頃の経験を踏まえ、彼女は学校や病院などで過食症についての理解を深める活動を行っているそうです。
さらに、彼女は身体障がいや知的障がいを持つ子どもたちへの学習支援も行っていて、歌手活動を行いながら福祉活動にも力を注ぐという、二足のわらじを履く日々を送っています。


ユーロビジョン2017マルタ代表Claudia Fanielloは、現地時間5/11に開かれる準決勝2日目に出場します。


参考:ESC公式、Wikipedia"Claudia Faniello"、Wiwibloggs"“BREATHLESSLY” LYRICS – CLAUDIA FANIELLO (MALTA, EUROVISION 2017)"

【ESC2017】セルビア:恋に果てなく落ちていく… 「In Too Deep」


ユーロビジョン2017セルビア代表はTijana Bogićevićの「In Too Deep」に決まりました。

ふとしたきっかけで始まった恋にどんどん落ちていく気持ちを歌い上げたこの曲は、セルビアの過去の代表曲とはまた違ったモダンでアップテンポな楽曲に仕上がっています。個人的には、Aメロで聞こえてくるマリンバのリフがお気に入りです。

楽曲制作にはBorislav Milanov(2016年ブルガリア代表曲「If Love Was A Crime」ほか)、Joacim Persson(2017年マケドニア代表曲「Dance Alone」ほか)、Lisa Desmond、Johan Alkenaesの4名が関わっています。
いずれも世界的に活躍している方々ですが、特にLisa Desmondは、J-POPアーティストのE-girlsや安室奈美恵、西野カナなどの楽曲プロデュースにも多数関わっており、J-POP好きの方々にも馴染みのある作曲家なのではないかと思います。

E-girlsMr. Snowman」 Lisa Desmondプロデュース楽曲)


〈Tijana Bogićevićのプロフィール〉

Tijana BogićevićTražim(探求)」 2010年リリース楽曲)

Tijana Bogićevićは1981年11月にセルビア北部の街ノヴィ・サドで生まれました。

幼い頃から音楽の才能の頭角を現していたという彼女は、2001年からバンドのバックボーカリストとして本格的な音楽活動を始める事になりました。

セルビアのミュージシャンVlado Georgievのもとでバックボーカリストとして働く傍ら、Tijana自身がメインボーカルを務めるバンドも結成し、セルビア各地のライブハウスなどで歌声を披露していたといいます。

2009年、彼女はセルビアで開催されたユーロビジョン国内予選Beovizija 2009に出場。準決勝敗退という結果となってしまいましたが、これをきっかけにTijanaはソロシンガーとしての音楽活動を本格的に始めることとなりました。

Tijana BogićevićPazi šta radiš(足元に気をつけて)」Beovizija 2009)

2010年にリリースしたシングル「Tražim」がヒットし知名度を上げた彼女は、ユーロビジョン2011セルビア代表Ninaのバックボーカルとして、ユーロビジョンの舞台に上がることとなりました。

NinaČaroban(奇蹟)」 ユーロビジョン2011より)

アメリカに居住を移したために、セルビアでのメディアの露出は比較的少ないと言われているTijanaですが、2013年から2014年にかけて精力的にシングルをリリースし、アーティストとのコラボレーションを行っていく中でトップアーティストとしての地位を確立していきました。

Tijana BogićevićTijanina」RTS Tri boje zvukaより)

2017年。彼女はセルビアの放送局RTSの内部選考により、ユーロビジョン2017セルビア代表に選ばれました。

Tijana Bogićević feat. Sing-Sing(Mark Robertson)In Too Deep」slow version)


ユーロビジョン2017セルビア代表Tijana Bogićevićは、現地時間5/11に開かれる準決勝2日目に出場します。
大のユーロビジョンで、「小さい頃から出場することが夢だった」と語る彼女のライブパフォーマンスに要注目です。


参考:ESC公式、Wikipedia"Tijana Bogićević"、EurovisionBelgium"Get to know... TIJANA BOGIĆEVIĆ from SERBIA(YouTube)"

【ESC2017】アイルランド:ボーイバンド出身シンガー登場


ユーロビジョン2017アイルランド代表はBrendan Murrayの「Dying To Try」に決まりました。

少年のように繊細でかつ伸びやかなハイトーンボイスで歌い上げるこのラブバラードには、Britney SpearsやWestlife、Kelly Clarksonなど著名なアーティストへ楽曲提供を行っているスウェーデン出身の作曲家Jörgen Elofssonが作詞作曲に関わっています。

Britney Spears(You Drive Me)Crazy」 Jörgen Elofssonプロデュース作品)


〈Brendan Murrayのプロフィール〉

Brendan MurrayChandelier」Siaカバー)
Brendan Murrayは1996年11月にアイルランド西部の街ゴールウェイで生まれました。

13歳の頃からギターを始めていたという彼は、ゴールウェイの通りでバスキング(路上や駅など、公共の場所で音楽や大道芸などを披露すること)を行い、実力を培ってきたのだそうです。バスキングといえば、今年のスロベニア代表Omar Naberもロンドンでやっていましたね過去記事参照)

少年バスカーBrendanがメジャーの舞台へ登るきっかけとなったのは、2014年に音楽マネージャーLouis Walshがプロデュースした6人組ボーイバンドHometownへの加入でした。

HometownWhere I Belong」)

2014年にシングル「Where I Belong」をリリースし、アイルランドの音楽チャートで1位を獲得した彼らは、翌2015年にアルバム「Hometown」をリリースし、国内チャート最高4位を記録。一躍人気アーティストの仲間入りを果たしたのです。

HometownCry For Help」 The VOICE of Irelandより)

しかし2016年。Hometownはメンバー個々のソロ活動への移行を理由に無期限の活動休止を発表。これに伴い、Brendanもソロアーティストとしての活動を始めることとなったのです。

今回、アイルランドの放送局RTEの内部選考で選ばれた楽曲「Dying To Try」は、Brendaのソロ後初のシングルとして2017年3月にリリースされました。

Brendan MurrayDying To Try」 Israel Calling 2017より)


ユーロビジョン2017アイルランド代表Brendan Murrayは現地時間5/11に開かれる準決勝2日目に出場します。
彼の持ち味ハイトーンボイスで低迷が続くアイルランドを救うことができるのか、必見です。


参考:ESC公式、Wikipedia"Brendan Murray","Hometown(band)"

【ESC2017】リトアニア:実力派エレクトロユニットFusedmarc


ユーロビジョン2017リトアニア代表はFusedmarcの「Rain Of Revolution」に決まりました。

リズミカルなベースが印象的な冒頭から、ブラスサウンドが加わりパワフルなボーカルとドラムが炸裂するサビに至る非常にダイナミックで、正に「roller coaster」のような展開が特徴的なこの楽曲は、FusedmarcのメンバーとリトアニアのミュージシャンMichail Levinの共同制作で作られました。

楽曲とともに注目すべきはステージの演出です。Fusedmarcは音楽と視覚を駆使して観客に訴えかける演出を得意としているユニットで、今回の国内予選でも、回転するような水しぶきや火花を効果的に見せ、曲に更なる力を添えるステージを展開しました。本番ではどんな演出で魅了するのか、大いに期待されます。


〈Fusedmarcのプロフィール〉

Fusedmarc feat. Andrius MamontovasSign」)

Fusedmarcは2004年にリトアニアの首都ビリニュスで結成されたエレクトロユニットで、以下の3名で構成されています。

 ・Viktorija Ivanovskaja(Cilia / メインボーカル / 1978年9月生まれ)
 ・Denisas Zujevas(Vakx or Nurasho / ギター、ベース、プログラミング、作曲)
 ・Stasys Žakas(Syrtha / 作曲、総合演出)

この3人のメンバーのうち、CiliaとVakxの2人がステージパフォーマンスを披露し、Syrthaは演出を含めプロデュースに専念するという形態で活動を行っています。

ボーカルのCiliaはかつて、音楽ユニットSaulės kliošasのボーカルとして2000年から活動していましたが、2004年にグループを抜け、Fusedmarcに加入しました。

(Saulės kliošasライブパフォーマンス 2002年放送 リトアニアの音楽番組「Auksinės melodijos」より)

ユニット結成後の翌年、Fusedmarcはアルバム「Contraction」をリリースしましたが、テレビやラジオ局への売り込みといったメディアへの積極的な露出は行わず、ライブ活動を通して自身の音楽性を研ぎすませていきました。

Fusedmarc ファーストアルバム「Contraction」)

音楽スタイルと共にライブ活動で磨き上げていったのは視覚的な演出でした。リズムや曲調、サウンドエフェクトに合わせたライティング等にこだわったFusedmarc独特のステージ演出は広く評判を呼び、国内のみならず、ドイツ、フランス、オランダ等ヨーロッパ各国のライブ会場でも披露されたそうです。

FusedmarkTWIN」ライブパフォーマンス)

独自の音楽性を築いてきた彼らは、2017年にユーロビジョンの国内予選に挑戦しました。

FusedmarcRain Of Revolution」 ユーロビジョン2017リトアニア国内予選より)

この国内予選を通して「2,3度私たちの曲を聞いてもらうと支持してもらえることがわかった」と手応えを掴んだ彼らは2度の予選ラウンドを通過し、決勝で視聴者・審査員双方から最高得点を獲得し優勝。ユーロビジョン2017リトアニア代表の座を掴みました。


ユーロビジョン2017リトアニア代表Fusedmarcは、現地時間5/11に開かれる準決勝2日目に出場します。
「楽曲制作が始まった頃から、私たちのゴールはキエフに行ってユーロビジョンで優勝することだった」と語る彼らが決勝進出を決めることができるのか、要注目です。


参考:ESC公式ESCKAZ、Wiwibloggs"“RAIN OF REVOLUTION” LYRICS — FUSEDMARC (LITHUANIA, EUROVISION 2017)"、Wikipedia"Fusedmarc(英語 / リトアニア語)"、Soundcloud
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