ユーロビジョン2014ハンガリー代表は、András Kállay-Saundersの「Running」に決まりました。
シンガー・ソングライターのKállay-Saundersが、少年時代に親からの暴力を受け続けていた友人の話を聞き、児童虐待やDVの被害を減らしたいという思いを込めて作った一曲です。
DVから逃れる少女をドラムンベースのリズムに乗せてスリリングに、時にメロウに描いたこの一曲。
一度は父の暴力から逃れた少女が、もう一度だけ母の笑顔を見たくて家に戻ったという泣かせる描写もあり、聞いていて胸にグッと来るものがあります。
〈Kállay-Saundersのプロフィール〉
アメリカでモデルとして活躍していたハンガリー人の母Katalin Kállayと、ソウルシンガーとして活躍していた父Fernando Saundersの間に生まれたKállay-Saundersは、幼い頃から父のツアーについて回り、「モータウン精神」が養われていきました。
彼の人生の転機になったのは2011年のこと。ハンガリーに住む祖母が病気となり、 お見舞いに母方の実家を訪れていたときに、テレビでMegasztár(ハンガリー版のアメリカン・アイドル)のCMが流れていたのを見て、オーディションを受けることを決めたのです。
Megasztárの第5シーズンに参加した彼はオーディションを通過し、決勝へ駒を進めることとなりましたが、惜しくも優勝を逃し、第五位という結果となりました。
(MegasztárでのKállay-Saundersのパフォーマンス)
その後も着実にアーティストとしてのキャリアを積み、シングルが国内チャートの上位にチャートインするようになった彼は、 ハンガリーの国内予選A Dal 2014に出場し、優勝。ユーロビジョン2014ハンガリー代表の座を射止めました。
Kállay-Saundersは5/6の準決勝一日目に出場します。ぜひチェックしてみてください。
〈ライブパフォーマンス〉
(ユーロビジョン2014 決勝より)
参考:ESC公式、Wikipedia「András Kállay-Saunders」