ユーロビジョン2014スペイン代表は、Ruth Lorenzoの「Dancing in the Rain」に決まりました。
イギリスとスペインで活動している彼女らしく、歌詞はスペイン語と英語がほぼ50:50の割合で書かれています。
これは近年のスペイン代表としては珍しい事で、スペイン国内では「スペイン代表なのに英語が多すぎる」という批判も出ているようです。
とはいえ、彼女はあのサイモン・コーウェルからのお墨付きももらう実力派。成績低迷が続くスペインの救世主となるかもしれません。
〈Ruth Lorenzoのプロフィール〉
Ruth Lorenzoは1982にスペインのムルシアで生まれました。
音楽キャリアはかなり早いうちから積んでいて、6歳の頃には既にミュージカル「アニー」のステージに立ち、歌声を披露していたそうです。スペイン出身のオペラ歌手モンセラート・カバリェの歌を聞いて、音程まで完全にコピーしてしまうほど、オペラを歌い込んでいたこともあったのだとか。
12歳の頃に彼女は両親とともにスペインを離れ、アメリカに移住。音楽、演劇、ダンス、聖歌といった様々なレッスンを受け、素養を身につけていきます。得意とする英語も、この時に身についたものなのかもしれませんね。
16歳の時にスペインに戻った後も、彼女は歌手を夢見てレッスンを重ね、19歳の時にはロックバンドのボーカルとしての活動も始めます。
そんな彼女の人生の転機になったのが、2008年に受けたXファクターのオーディションでした。
(Xファクターのオーディションを受けるRuth Lorenzo)
緊張もあってか音程を少し外してしまったものの、オペラのコピー等で身につけた持ち前の声量が認められて合格。ブートキャンプを経て、オーバー25のメンバーとして決勝に進みました。
(Ruth Lorenzo 「I Love Rock'n Roll」カバー Xファクターより)
彼女は決勝第8週で落選し、第5位という成績で終わってしまいますが、これをきっかけに念願の歌手活動へと踏み出していきます。数々のライブ出演などを経て、2011年にCDデビューし、現在はイギリスとスペインの両国を股に掛けて活躍中です。
一時はBBCからイギリス代表としての出演も打診されていたという噂も流れていたRuth Lorenzoは、5/10の決勝で登場します。もちろん、スペイン代表としての出場です。
彼女のパワフルで伸びやかな歌声は要注目です。
〈ライブパフォーマンス〉
(ユーロビジョン2014 決勝より)
参考:ESC公式、Wikipedia”Ruth Lorenzo(日本語/英語)” 、ESC Today"Spain: Controversy over language"、oikotimes"BBC DENIES RUTH LORENZO RUMOURS"