ユーロビジョン2016ラトビア代表は、Justsの「Heatbeat」に決まりました。

うねるような重低音が印象的なエレクトロナンバーに仕上がったこの楽曲は、昨年ラトビア代表を務め、7年ぶりの決勝進出に貢献したAminataがプロデュースしています。 
 
AminataLove Injected」 ユーロビジョン2015決勝より)

EDMで多用されるゴリゴリのシンセサウンドの中に、時折現れるエキセントリックで異国感を感じさせるリズムが絡み、独特な世界観を作り上げていくのがAminataサウンドの持ち味ですが、今回はどちらかというと、エキセントリックなリズムが鳴りを潜め、聞きやすさにシフトした作品に仕上がっています。


〈Justsのプロフィール〉
Justs(本名:Justs Sirmais)は1995年に、ラトビアの首都リガに接する街ケカヴァで生まれました。

6歳の頃から音楽の道へ進み始めたというJustsは、Riga Dom Cathedral Choir Shhoolで音楽理論、ピアノ、舞台芸術、ジャズ理論、即興演奏、セッションなどを学んだそうです。

16歳の頃からストリート・ミュージシャンとして音楽活動を開始したJustsは、ラトビアのファンクロックバンドTaxFreeやジャズバンドBunch of Gentlemen等と共演し、実績を重ねていきながら、リガとパリの間をギター一本でヒッチハイクしたり、精神疾患を抱えた子どもたちを相手に音楽の先生をしたり、人生の糧となる挑戦へも次々に挑んだのでした。

Tax FreeLatvijai(ラトビア)」)

ここまで音楽一筋で生きてきたのかと思いきや、実は学業の成績も優秀なのだそうで、数学でトップの成績を残してリガの歴史ある高校(ギムナジウム)を卒業したというエピソードも持っているんです。 

音楽も頭脳も優秀なJustsは、現在Riga Teacher Training and Educational Management Academyに在学し、ボーカルコーチになるための勉強を積んでいます。ゆくゆくは自身で音楽学校を設立するという大きな夢を持っているというJusts。今の勉学はそのための第一歩なのだそうです。 

現在、友人とともにラトビアの音楽やミュージシャンを紹介するアプリの開発にも乗り出しているというJustsは、Amintaプロデュースのもと、2016年のラトビア国内予選「Supernova 2016」に出場。ソロシンガーとして初めて公の舞台に立ったJustsは、見事ラトビア代表の座を獲得したのです。


ユーロビジョン2016ラトビア代表Justsは、現地時間5/12に開かれる準決勝2日目に出場します。
2年連続の決勝進出を決めることができるのか、大きな夢を背負ったJustsのパフォーマンスに要注目です。


参考:ESC公式、Wikipedia"Justs Sirmais"、ESCKAZ