ユーロビジョン2016モルドバ代表は、Lidia Isacの「Falling Stars」に決まりました。
 
ユーロビジョン2015ロシア代表Polina Gagarinaの「A Million Voices」や、同2013ロシア代表Dina Garipovaの「What If」の制作に関わった作曲家(Gabriel Alares氏とLeonid Gutkin氏)が携わっているこの楽曲は、これら2曲のようなスケール感のあるミディアムバラードとはまた違い、同2012年の優勝曲Loreenの「Euphoria」のアレンジを担当したOllie Olsonの手により、きらびやかなシンセサウンドと強いビートで彩られたダンスミュージックに仕上がっています。


〈Lidia Isacのプロフィール〉
Lidia Isacは1993年に、ロシアのサンクトペテルブルグで生まれました。

生まれて間もなくモルドバに移ったLidia。4歳の頃からダンスを学び、7歳の頃から音楽学校に入りピアノも学び始めていたそうで、リズム感と音感を早くから養っていた事が伺えます。そんなLidiaに歌の道を志すきっかけを与えてくれたのが、学校のフランス語の先生でした。Lidiaのロートーンボイスに着目した先生は、エディット・ピアフの歌を勉強するようにと彼女に課題を与えたのです。

音楽学校を卒業した後、彼女は本格的にボイストレーニングを始め、歌の道へと進んでいきます。
音楽院に入学し、ジャズボーカルを始め様々なスタイルの歌唱法を学びながら、Lidiaは国際的な音楽コンクールにも挑戦。学び始めた13歳の頃には、ブルガリアで開催されたthe Silver Yantra contestで特別賞を受賞、翌年にはモルドバで開催されたシャンソンコンクールでグランプリを獲得するなど、彼女の歌唱力はぐんぐんと成長していきました。 

ぐんぐん成長していく彼女の実力は、モルドバの音楽プロデューサーSerghei Orlovの目に止まり、ガールズユニットGlam Girlsのメンバーとして歌手デビューすることとなりました。
 
Cristina V & Glam GirlsCelebrate」) 

2013年にリリースされた「Celebrate」は、ユーロビジョン国内予選では12位と、あまり良い結果を残せなかったものの、モルドバのラジオチャートでトップ20に入るヒットを飛ばしました。

その後も彼女はGlam Girlsとして、そしてソロとしてユーロビジョンの国内予選に挑戦していきますが、ついに今年、ソロで代表の座を獲得したのです。
 
Lidia IsacFalling Stars」 ユーロビジョン2016モルドバ国内予選より)


現在もファーストアルバムの制作に向けて、ソロやグループでの活動を続ける中、隣国ルーマニアで「The VOICE」に出場したり、ユーロビジョン2010モルドバ代表を務めたSunstroke Projectの女性ボーカルを担当するなど、精力的に活動を続けているLidia Isacは、現地時間5/10に開かれる準決勝1日目に出場します。


参考:ESC公式ESCKAZ