ユーロビジョン2016スイス代表は、Rykkaの「The Last Of Our Kind」に決まりました。

世界で最後に残った人間二人の間に芽生える愛を歌詞に描いたバラードナンバーに仕上がっています。
歌詞の内容の割に音の広がりが物足りない感じもありますが、その部分は、ステージパフォーマンスや映像効果などの演出で魅せてくれるに違いありません。

もちろん、彼女自身の持つ伸びやかで力のある声も聞き所の一つです。元々アコースティック畑で鍛えてきただけに、しっかりとした実力も備えていることが伺えます。


〈Rykkaのプロフィール〉
Rykka(本名:Christina Maria Rieder)は1986年にカナダのバンクーバーで生まれました。
スイス出身の祖父が開業したスイス風パン屋さんの家に生まれた彼女は、9歳の頃から音楽を兄弟たちと演奏し、楽しんでいたそうです。

16歳の頃からギターの勉強と作曲を始め、本格的に音楽の道を志すようになった彼女は、地元の音楽祭に出演したり、ヴォーカルトレーニングを始めるなど、カナダの地で力を養っていきました。

2009年、彼女はトロントに移り、Christina Mariaという芸名でスタジオ・アルバム「Straight Line」をリリースします。
 
Christina Maria(Rykka)Straight Line」)

 
Christina Maria(Rykka)Carolina」)

このアルバムは翌2010年にスイスでも発売されました。これをきっかけに、彼女は活動の舞台をスイスに移し、スイスやドイツを行き来して音楽活動を行うようになります。

2012年、彼女はアルバム「Kodiak」のリリースをきっかけに、芸名をChristina MariaからRykkaに改めて活動を行うことになりました。
 
RykkaMovies」) 

楽曲を聞いて頂けるとわかるのですが、この時に変わったのは芸名だけでなく、これまでアコースティック主体だったサウンドから、よりポップなサウンドに変わり、アーティストの方向性もガラリと変えたのです。 このアルバムは、故郷のカナダでも翌2013年にリリースされました。


現在もカナダとスイスを行き来しながら、それぞれの国で音楽活動を続けているRykkaは、2016年のユーロビジョンスイス国内予選に出場。自身が手がけた楽曲「The Last Of Our Kind」で出場した彼女は、審査員投票と視聴者投票の両方でトップの得票となり、見事スイス代表の座を勝ち取ることとなりました。


ユーロビジョン2016スイス代表Rykkaは、現地時間5/12に開かれる準決勝2日目に出場します。


参考:ESC公式、Wikipedia"Rykka"、Little Jig Records公式