ユーロビジョン2017オランダ代表は、女性3人組のコーラスグループO'G3NE(OG3NE:オージーン)の「Lights And Shadows」に決まりました。

3人の息の合った見事なハーモニーにうっとりしてしまうパワーバラードに仕上がったこの曲は、彼女たちの父親であるRick Volと、音楽プロデューサーのRory de Kievitの二人によって作られました。

とても暖かく、ハートフルな曲調が印象的な一曲ですが、この曲には深い思いが込められていたのです。


〈O'G3NEのプロフィール〉
O'G3NEは、以下の3人で結成されたコーラスグループです。
 ・Lisa Vol (1994年6月生まれ 22歳)
 ・Amy Vol (1995年10月生まれ 21歳)
 ・Shelley Vol (1995年10月生まれ 21歳)
この3人は、Lisaが長女、AmyとShelleyが双子の妹という姉妹同士で結成されたユニットです。

 オランダ南部の町ドルトレヒトで生まれた彼女たちは、2007年にジュニアユーロビジョンの国内予選に出場し、優勝。12月にオランダのロッテルダムで開催されたジュニアユーロビジョン2007に出場することとなりました。
 
Lisa, Amy, & ShelleyAdem in, adem uit」 ジュニアユーロビジョン2007より) 

国内ではトップの成績を収めた彼女たちですが、本選では17カ国中11位という結果となりました。
(ちなみにこの年の大会には、ユーロビジョン2013セルビア代表Moje 3のメンバーNevena Božovićも出場しており、3位入賞を果たしています…)

その後、彼女たちはLisa, Amy, & Shelleyの名義で2枚のアルバムをリリースしましたが、2011年発売の2枚目のアルバム「Sweet 16」のリリースを最後に、しばらく活動を休止します。

2014年、彼女たち3人はO'G3NEというユニット名でThe VOICE of Hollandに出場。再び表舞台に立つこととなります。
The VOICEといえば、おなじみのブラインドオーディションですが、果たしてこの3姉妹は何人の審査員を振り向かせることが出来たのでしょうか…?
 
O'G3NE 「emotion」ビージーズカバー The VOICE of Holland 2014より)

母の血液型「O」と、その遺伝子(GENE)を受け継ぐ3姉妹という意味で名付けられたO'G3NE。
3年間のブランクを全く感じさせないどころか、更にも増してパワーアップしたその声に、4人の審査員は次々と魅了され、早々に全員振り向くこととなりました…

ブラインドオーディションを見事突破した3姉妹はその後順調に各ラウンドを通過し、決勝ステージでも見事な歌声を披露し、Th VOICE of Holland史上初めてユニットでの優勝を勝ち取ることとなったのです。
 
O'G3NEMagic」 The VOICE of Holland2014決勝より)

The VOICEでの優勝後、決勝で披露した楽曲「Magic」がシングルとしてリリースされ、オランダチャートで3位を記録したO'G3NEは、2016年にアルバム「We Got This」をリリース。オランダのアルバムチャートで1位を記録しました。
 
O'G3NEWings To Fly」)

そして2017年。O'G3NEはオランダのテレビ局AVROTROSの内部選考で、ユーロビジョン2017オランダ代表に選ばれました。


〈母への思い〉
今回の楽曲「Lights And Shadow」の歌詞には、彼女たちの母への思いが込められているのだそうです。

実は現在、彼女たちの母Isolde Volさんは、極めて特殊な骨のガンに侵されており、治療を受けているのだそうです。
そんな病気と闘う母や、傍で支え続けている自分たち家族自身に向けて、「(予後や先のことが)不確かで、不安定な状況が続く中でも、勇気と希望を持って共に闘っていこう」と、前向きに力あふれる曲に仕上げたのがこの曲だったのです。
 
(O'G3NE 「Lights And Shadow」 ライブパフォーマンス)

O'G3NEのメンバーShelleyは、この楽曲について「この曲が母だけでなく、世界中で病気と闘っている人達を力づけるものになって欲しい」とコメントを寄せています。


母への思いが詰まったパワーバラードで出場する3姉妹ユニットO'G3NEは、現地時間5/11に開かれる準決勝2日目に出場します。
圧巻のライブパフォーマンスに、要注目です。


参考:ESC公式、Wikipedia"O'G3NE"、ESC Today"The Netherlands: The emotional story behind OG3NE’s Lights and Shadows