ユーロビジョン2017アルメニア代表は、Artsvikの「Fly With Me」に決まりました。

タイトルや歌詞は英語ですが、楽曲そのものはアルメニアの伝統音楽がベースになっており、近年の音楽トレンドに合わせた楽曲が多くエントリーしている今年のユーロビジョンの中では、エスニック色が強くて目を引く一曲です。

ステージパフォーマンスを意識したミュージックビデオを見ていると、毎年凝った演出が話題になってるだけあって、今年もつい期待を寄せたくなってしまいます。


〈Artsvikのプロフィール〉
Artsvik(Artsvik Harutyunyan / Արծվիկ Հարությունյան)は、1984年10月にアルメニア南部にある街カパンで生まれました。

5歳の頃に一家でソビエト連邦(現:ロシア連邦)の首都モスクワに移住した彼女は、幼い頃から歌手への夢を抱いていたそうです。

そんなArtsvikは2012年から、ロシアや近隣諸国で活躍しているジャズグループJAZZ PARKING Projectの一員として、歌手活動をはじめました。

ArtsvikTamam Ashkharh」(民謡) JAZZ PARKINGライブより)

ジャズプロジェクトのメンバーとして音楽活動を行いながら、彼女はソロシンガーとしての夢を追い求め、2013年に放送されたロシア版The VOICEに出演しました。
The VOICEと言えば、ドキドキのブラインドオーディションですが、Artsvikは果たして何人の審査員を振り向かせることが出来たのでしょうか?

ArtsvikSunny」Bobby Hebbカバー Golos第2シーズンより)

ユーロビジョン2008優勝者Dima Bilanも審査員として参加していたこのオーディション。Artsvikは全員を振り向かせることは出来ませんでしたが、見事通過し、最初に振り向いてくれた審査員Pelageyaのチームのもと、次のラウンドに進みました。
しかし、彼女はバトルラウンドで敗退してしまい、脱落することとなりました…

The VOICEへの出演後、彼女はJAZZ PARKING Projectに参加しながら、シングルリリースやアーティストとのコラボレーション、音楽祭への出演など、本格的な歌手活動を行っていきました。

2015年には、同じくロシア版The VOICE出身のアルメニア系シンガーMargarita Pozoyanとコラボレーションしたシングル「Сестра по духу(心の姉妹)」をリリースし、話題になりました。

Margarita Pozoyan & ArtsvikСестра по духу」)

2016年、Artsvikは長年の夢であったユーロビジョンへの出場を目指すため、拠点をアルメニアに移し、国内予選Depi Evratesilに挑戦しました。
アルメニア国内外から80組のアーティストが参加するという、アルメニア史上最大級の国内予選に挑んだ彼女。結果は如何に…?

(Depi Evratesilオーディションより)

Aram MP3やInga and Anushなど、ユーロビジョンでアルメニア代表を務めた6人の審査員から3つ以上ボタンを押してもらわなければ次のステージに進めないというオーディションを、彼女は見事クリアします。
その後、2015年代表GenealogyのメンバーEssaï Altounianのチームについた彼女は予選を次々と突破。決勝ラウンドを制し、ユーロビジョン2017アルメニア代表の座を射止めました。

ArtsvikA Million Voices」Polina Gagarinaカバー Depi Evratesil準決勝より)


幼い頃からの夢を掴んだArtsvikは、現地時間5/9に開かれる準決勝一日目に出場します。
アルメニア色を全面に打ち出したステージパフォーマンスは必見です。


参考:ESC公式、Wikipedia"Artsvik","Armenia in the Eurovision Song Contest 2017"、Youtube Artsvik公式チャンネル