ユーロビジョン2017アゼルバイジャン代表は、Dihajの「Skeletons」に決まりました。
重ためのビートが特徴的なこの楽曲は、歌詞に「skeleton(骸骨)」や「lung(肺)」といった生々しい単語を用いながら、生身に自分を愛してほしいと願う人の思いを描いたパワーバラードとなっています。
作曲は、ユーロビジョン2011の優勝曲「Running Scared」を歌った男性シンガーEldar Gasimovなどへの楽曲提供を行っているほか、アゼルバイジャンのデジタル音楽レーベルBMF Recordsを開設したIsa Melikovが担当し、作詞はユーロビジョン2010アゼルバイジャン代表曲「Drip Drop」や、2011代表曲「Running Scared」のプロデュースにも関わっているスウェーデン人プロデューサーSandra Bjurmanが担当しています。
過去の代表曲を手掛けた面々がバックについているのは、かなり心強いですよね。
〈Dihajのプロフィール〉
Dihaj(Diana Hajiyeva / Diana Hacıyeva)は1989年6月に、アゼルバイジャンの首都バクーで生まれました。
幼い頃から音楽に興味を持ちはじめ、ピアノとジャズ音楽を学んでいたDianaは、Baku Music Academyで合唱指揮を専攻し、より深く音楽を学んでいきました。
2010年にBaku Music Academyを卒業した後、彼女は拠点をイギリスのロンドンに移し、プログレッシブ・トランスのユニットLooper & Mancusのゲストボーカリストを務めるなど、インディーズでの音楽活動を中心に行ってきました。
(LOOPer & Mancus feat. DiHaj 「For You (Original Mix)」)
(Diana Hajiyeva 「Fever」Madonnaカバー)
2014年、Dianaはアゼルバイジャンに戻り、エレクトロユニットDihajを結成し、国内での本格的な音楽活動を開始。翌2015年にはジョージアの音楽祭Caucasian Music Awards Phoenixで最優秀新人賞を受賞します。
(Dihaj Feat. Isfar Sarabsky 「I Break Again」)
シングルのリリースや、各地への音楽祭への出演など精力的な活動を行ってきたDihajは、2017年、アゼルバイジャンの放送局ictimai TVの内部選考により、ユーロビジョン2017アゼルバイジャン代表に決まりました。
実は、Dianaのユーロビジョンへの挑戦は今回が初めてではありません。
Baku Music Academyを卒業して間もない2010年に、ユーロビジョン2011アゼルバイジャン代表決定予選に出場していたのです。
(Diana Hajiyeva 「Sweet People」Alyoshaカバー)
残念ながら、彼女はこの予選で優勝できず、代表の座を逃してしまいましたが、5年後の2016年にはアゼルバイジャン代表Samraのボーカルコーチを担当し、リハーサルでバックボーカルを務めるなど、ユーロビジョンの舞台裏で活躍していたそうです。
(Samra 「Miracle」 ユーロビジョン2016決勝より)
今回ついに表舞台に立つこととなったDihajは、現地時間5/9に開かれるユーロビジョン2017準決勝1日目に出場します。
実は一児の母でもあるママさんシンガーの活躍に、大いに期待したいところです。
参考:ESC公式、Wikipedia"Diana Hajiyeva(英語 / アゼルバイジャン語)"、Wiwibloggs"AZERBAIJAN: DIHAJ — A.K.A. DIANA HAJIYEVA — WILL SING AT EUROVISION 2017","“SKELETONS” LYRICS — DIHAJ (AZERBAIJAN, EUROVISION 2017)"、ESC Today"Azerbaijan: Diana Hajiyeva to Kyiv for Eurovision 2017!"、EurovisionBelgiumYouTube動画