ユーロビジョン2017スペイン代表はManel Navarroの「Do It For Your Lover」に決まりました。
情熱的に歌い上げるバラードやアツいダンスナンバーのエントリーが多い印象のスペインですが、今年は爽やかなサーフミュージックでのエントリーとなりました。アコースティックギターで刻まれるリズムはレゲエの様に裏拍が強調され、ハスキーながらも伸びやかな彼の歌声と相まって「夏らしさ」と「ノリの良さ」を感じさせる一曲に仕上がっています。
ミュージックビデオの撮影は、スペイン・カナリア諸島のテネリフェ島で行われ、陽気で爽やかな楽曲の雰囲気にピッタリな風景が楽しめる一本となっています。
楽曲制作には、Manel自身が作詞作曲に関わっている他、Ricky MartinやShakira等の楽曲プロデュースにも関わったギタリスト・音楽家のAntonio Rayoも名を連ねています(ちなみにこの方はロマと日本人の血筋を引いていて、父親はスペインでフラメンコギタリストとして活躍されているそうです)。
(Ricky Martin 「Adios」 Antonio Rayoプロデュース関与作品)
なお、音楽配信では全編英語詞のバージョンも公開されていますが、ユーロビジョンではスペイン語と英語を両方用いたバージョンが披露されます。
〈Manel Navarroのプロフィール〉
Manel Navarroは1996年3月にスペイン・カタルーニャ州の都市サバデイ(スペイン語:サバデル)で生まれました。
小さい頃から音楽に興味を持ち、Ed SheeranやThe Rolling Stones等に強いあこがれを抱いていた彼は、14歳の頃に父親からギターをプレゼントされ、歌やギター演奏に勤しむようになりました。ただ演奏するに飽き足らなかったManelは、YouTubeなどのSNSを使って様々なカバーソングを発表していきました。
(Manel Navarro 「Hold On We're Going Home」Drakeカバー)
転機を迎えたのは2014年のことでした。彼は地元カタルーニャで開催された若者向けのオーディション「Teen Star」で「Hold On We're Going Home」を披露し優勝。その後TeenStarRecordsと契約して歌手デビューを果たします。
(Manel Navarro 「Brand New Day」)
翌2015年には大手レコード会社のSony Musicと契約。所属レーベルの変更とともに髪型も変えてイメージチェンジしたManelは、2016年にシングル「Candle」を発表しメジャーデビューします。
(Manel Navarro 「Candle」)
得意とするギターサウンドをベースに、リズミカルなシンセサウンドが加わったこの楽曲は、音楽配信アプリSpotifyのスペインバイラルチャート50で最高2位を記録しました。
2017年1月にメジャーセカンドシングル「Do It For Your Lover」をリリースしたManelは、この楽曲でスペインのユーロビジョン国内予選に出場することになりました。
(Manel Navarro 「Do It For Your Lover」ユーロビジョン2017スペイン国内予選より)
この楽曲で彼は、審査員投票で1位、視聴者投票で3位を獲得し、総合順位で1位となり優勝。ユーロビジョン2017スペイン代表の座を掴んだのです。
ユーロビジョン2017スペイン代表Manel Navarroは、現地時間5/13に開かれる決勝に出場する他、5/9にもパフォーマンスの一部が披露される予定です。
心地よい夏風をキエフに届けてくれるのか、彼のライブパフォーマンスに注目です。
参考:ESC公式、Wikipedia"Manel Navarro(英語 / スペイン語)"