E.S.Cheers!! - #Eurovision 2017-

ヨーロッパで開催される年に一度の音楽祭ユーロビジョン・ソング・コンテスト(ESC)の最新情報などをお届けします。

ESC2014

【ESC2014】オーストラリア:アボリジニの血をひく若きオーストラリアン・アイドル登場


ユーロビジョン2014オーストラリア代表はJessica Mauboyの「Sea Of Flags」に決まりました。
(このミュージックビデオは、3月に発表された最新シングル「Never Be The Same」です)

ユーロビジョンのために書き下ろされたという「Sea Of Flag」は、5/8の準決勝2日目のインターバルアクトで披露されます。


〈Jessica Mauboyのプロフィール〉
450px-JesswikiJessica Mauboyは1989年に、オーストラリアのダーウィンで生まれました。
インドネシア系の父とアボリジニ系の母の間に、5人きょうだいの末っ子として生まれ育ったJessicaは、祖母に連れられて、幼い頃から教会の聖歌隊で歌う日々を送っていたそうです。

歌の才能が評価されるようになったのは14歳の頃。彼女はカントリーミュージックの音楽祭Tamworth Country Music Festivalで優勝。シドニーへ凱旋し、大手レーベルでレコーディングを行い、CDまでリリースされることとなりました。

しかし、CDは全く売れず…
彼女は歌手活動から退き、再びダーウィンで学生生活を来ることとなります。 

そんな彼女の人生の転機となったのが、2006年に放送されたオーディション番組「オーストラリアン・アイドル」第4シーズンへの出場でした。

Jessicaはアリススプリングで開かれた地区オーディションに参加します。


ホイットニー・ヒューストンの「I Have Nothing」を披露した彼女は、3人の審査員から好評価を受け、本選へと進んでいきました。
パワフルな歌唱力で予選を次々と突破しながら多くのファンを獲得していったJessicaは決勝まで進むことができたのですが、惜しくも敗れ、2位となってしまいました。


(Jessica Mauboy 「Beautiful」 オーストラリアン・アイドルより)

優勝こそ逃したものの、彼女はその後大手レーベルと契約を結び、本格的な歌手活動を始めます。
2008年にはファーストアルバム「Been Waiting」をリリースし、ダブルプラチナを受賞。シングルでもヒットを飛ばし、オーストラリアを代表する歌手となりました。

2010年からは女優の道へも進むこととなり、活躍の幅を広げ続けているJessica Mauboyは、5/8の準決勝2日目で催されるインターバルアクトに登場します。


〈ライブパフォーマンス〉

(ユーロビジョン2014 準決勝2日目より)


参考:SBS”Who is Jessica Mauboy?”、Wikipedia”Jessica Mauboy 


〈オーストラリアとユーロビジョン〉
オーストラリアでは長くユーロビジョンが放送されていて、人気番組の一つにもなっているそうです。


オーストラリアでユーロビジョンの放送が始まったのは1974年のこと。
この年はABBAが優勝した年で、ヨーロッパのみならずオーストラリアでもABBAフィーバーが巻き起こったそうです。かつて「世界で一番熱心なABBAマニアはオーストラリア」 と言われる所以はここにあったようです。

その後も毎年放送され、今回で放送40週年を迎えるオーストラリアを祝福するため、今回特別に参加することとなりました。

ユーロビジョン2014準決勝2日目は15組のアーティストが決勝進出をかけて挑みますが、16組目のアーティストのパフォーマンスにも要注目です!

【ESC2014】デンマークのブルーノ・マーズ!? Basim登場


ユーロビジョン2014開催国デンマークの代表は、Basimの「Cliché Love Song(ありきたりのラブソング)」に決まりました。
軽快で聴きやすいこの曲の特徴は、なんといってもサビのスキャットです。
とってもリズミカルで、つい口ずさみたくなっちゃいます。

外見や声などが似ていることから「デンマークのブルーノ・マーズ」なんて呼ばれることもあるとかないとか…
そんなBasimが決勝に登場します。


〈Basimのプロフィール〉
Basim(Anis Basim Moujahid) は1992年にデンマークのコペンハーゲンで、モロッコ系移民の家族の元に生まれました。

彼の人生の転機は15歳の時に訪れました。
2008年にDRで放送されたデンマーク版Xファクター第一シーズンのオーディションを受けたことが、後の彼の人生を大きく変えることとなったのです…

(デンマーク版Xファクターのオーディションを受けるBasim)

アカペラオーディションの内容は(彼の表情を見ても分かる通り)とてもしょっぱいものとなってしまいましたが、結果はかろうじて合格。番組を通して彼は着実に歌唱力を身につけていきました。


(Xファクター決勝ステージでのBasim) 

決勝まで進んだBasimですが、結局4位に終わり、優勝することはできませんでした。
しかし、番組を通して多くのファンを獲得したBasimは、Xファクターの審査員で彼のメンター(指導者)でもあったRemeeの協力のもと、この年にデビューアルバムをリリース。デンマークのチャートで最高8位につけ、ゴールドディスクを獲得しました。

2枚のアルバムをリリースした後、音楽配信でリリースを続けているBasimが今回手がけた曲は甘酸っぱい恋の歌です。
「一目惚れした女の子に振り向いてもらおうといろんな事をするんだけど、結局みんな陳腐なものになっちゃうんだ。そんな恋をテーマにしてみたんだ」と語るBasim。頑張りすぎて空回りしちゃっている恋の歌を軽快なリズムに乗せて歌ったのがこの「Cliché Love Song」なんですね。


ユーロビジョン2014開催国デンマークの代表として出場するBasimは、5/10の決勝で23番目に出場します。 


〈ライブパフォーマンス〉

(ユーロビジョン2014決勝より)


参考:ESC公式、Wikipedia"Basim (singer)

【ESC2014】アイルランド:伝統音楽とポップスの融合 Can-Linn Feat. Kasey Smith


ユーロビジョン2014アイルランド代表は、Can-Linn Feat. Kasey Smithの「Heartbeat」に決まりました。
フィドルやバウロンといったアイルランドの伝統楽器とポップミュージックが見事に融合した一曲となっています。


〈Kasey Smithのプロフィール〉
今回フィーチャリングアーティストとしてボーカルを担当するKasey Smithは1991年にアイルランドの首都ダブリンに生まれます。

ショーバンドの歌手を務めていた祖父の影響もあってか、歌手の道を志すこととなった彼女は、2008年にガールズユニットWonderlandに加入、本格的な歌手活動を始めます。

2011年のユニット解散後、彼女はソロ活動への準備も兼ねてアメリカのナッシュビルに渡り、曲作りやステージ経験等を積んでいきました。

アイルランドへ戻った彼女は、2013年のアイルランド国内予選にソロとして出場します。 

(Kasey Smith 「Kiss Me」 RTÉ Eurosong 2013より) 

この時は全5組中3位という結果となり、代表の座を勝ち取ることはできませんでしたが、2014年にアイリッシュ音楽ユニットCan-Linn(アイルランド語で「共に歌う」)のフィーチャリングボーカリストとして国内予選に再挑戦し、見事代表の座を獲得しました。


(Can-Linn feat. Kasey Smith 「Heartbeat」 RTÉ Eurosong 2014より)


Can-Linn feat. Kasey Smithは5/8の準決勝2日目に出場します。


〈ライブパフォーマンス〉

(ユーロビジョン2014 準決勝2日目より)


参考:ESC公式、Wikipedia”Kasey Smith (singer)”、”Can-Linn” 

【ESC2014】リトアニア:Attention!! 実力派シンガー・ソングライターVilija登場


ユーロビジョン2014リトアニア代表は、Vilija Matačiūnaitėの「Attention」に決まりました。
イギリス在住中、散歩をしていた時にふと頭のなかに浮かんできて出来上がったというこの曲。
ダンスパフォーマンスとスクラッチのようなスキャットが印象的な一曲です。


〈Vilijaのプロフィール〉 
VilijaVilija Matačiūnaitėは1986年にリトアニアの首都ビリニュスに生まれました。

幼稚園の先生から歌の才能を見出されていたという彼女ですが、本格的に歌手を志したのは2004年、18歳の頃でした。幼い頃から音楽の経験を積んできた他のユーロビジョンのアーティストに比べると、彼女は遅咲きの方かもしれません。

彼女は、2004年に隣国ラトビアで開催された音楽祭「Amber star」 に出場して2位を獲得した後、2005年にリトアニアのオーディション番組「Kelias į žvaigždes(スターへの道)」に出場します。このテレビ番組への出演が、彼女の人生を大きく帰るきっかけとなりました。

(オーディション番組「Kelias į žvaigždes」でのVilijaのパフォーマンス)

この番組では、彼女は惜しくも2位という結果となってしまいましたが、この番組での活躍がきっかけとなり、Vilijaのリトアニア国内での知名度がグッと上がったそうです。翌2006年、リトアニアのFMラジオ局で番組を持ったこの年に彼女はファーストアルバムをリリースし、プラチナディスクを受賞します。

その後も国内の音楽番組などで勝を勝ち取り続けた彼女ですが、2011年にはウクライナの音楽祭「Sea Songs」で3位、2012年にはイギリスの音楽イベント「Melange Factor」で優勝と、海外へも積極的に進出することとなります。

音楽賞の出演やイギリスでの生活など、海外での経験を積んだ彼女は2014年にリトアニアの国内予選に出場。見事代表の座を獲得しました。


現在は女優としても活動しているVilijaは、5/8の準決勝2日目に出場します。
パワフルな歌声とダンスパフォーマンスは必見です!

〈ライブパフォーマンス〉

(ユーロビジョン2014 準決勝2日目より)


参考:ESC公式、Wikipedia"Vilija Matačiūnaitė" 、Facebook公式ページ

【ESC2014】マケドニア:多彩な才能の持ち主 限界知らずなTijana登場


ユーロビジョン2014マケドニア代表は、Tijana Dapčevićの「To The Sky」に決まりました。
本番では英語で披露されるこの曲、彼女の出身地マケドニア語によるバージョンの他、セルビア語のバージョンも発表されています。

「To The Sky」には、「何も不可能なものはない。空の限界まで行こう」というTijanaのモットーが込められているのだそうです。


〈Tijanaのプロフィール〉 
tijana_-_to_the_sky_-_5Tijana Dapčevićは1976年にマケドニアの首都スコピエで、音楽教授の父とオペラのプリマドンナを務める母のもとに生まれました。彼女の生まれた9年後に妹のTamaraが誕生しますが、妹も実はマケドニアで歌手として活動しており、人気を博しているそうです。

7歳の頃からチェロを学んでいた彼女は音楽学校を卒業後、チェロ奏者としてマケドニアフィルハーモニー管弦楽団やライプツィヒ国際オーケストラに入団し活動していたそうです。彼女は歌手としてミュージシャンへの道を踏み出したわけではなかったんですね…

1993年からテレビ出演もするようになったTijanaが歌手として本格的なキャリアを積み始めたのは翌1994年のこと。リリースしたシングルがマケドニア国内でヒットし、一躍ポップスターの仲間入りを果たすのです。チェロ奏者から歌手へ転向した理由を詳しく知りたい所ですが、恐らく母の影響などもあったのかもしれないですね。

これまでに5枚のアルバムリリースや、国内外の様々なアーティストともコラボしてきた彼女は、2002年にモンテネグロの音楽祭「Sunčane Skale」で優勝、2006年のセルビア・ラジオ・フェスティバルでも優勝し、旧ユーゴ圏での知名度を上げました。

さらにTijanaの知名度が旧ユーゴ圏で広まることとなったのが、2007年に発表されたこの曲です。

Tijana DapcevicSve je isto, samo njega nema」)

旧ユーゴ時代を彷彿とさせるミュージックビデオ「Sve je isto, samo njega nema(全ては同じ、彼だけいない)」で彼女は旧ユーゴ圏の各言語(ボスニア語、クロアチア語、モンテネグロ語、マケドニア語、スロベニア語、セルビア語)で歌唱。「彼(=チトー)」亡き後の旧ユーゴ圏を取り巻くユーゴノスタルギアを歌った一曲として話題となったそうです。


歌手にしてプロチェロ奏者、さらに最近は女優業もこなしているという「限界知らず」なTijanaは、5/8の準決勝2日目に出場します。

バックコーラスには妹のTamaraも登場するとのことで、こちらも要注目ですね。


〈ライブパフォーマンス〉

(ユーロビジョン2014 準決勝2日目)


参考:ESC公式、Wikipedia"ティヤナ・ダプチェヴィッチ","タマラ・トデフスカ
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