E.S.Cheers!! - #Eurovision 2017-

ヨーロッパで開催される年に一度の音楽祭ユーロビジョン・ソング・コンテスト(ESC)の最新情報などをお届けします。

出演アーティスト(準決(1))

【ESC2014】ポルトガル:Suzyのラテンダンスナンバーで一年越しの復活!


ユーロビジョン2014ポルトガル代表はSuzyの「Quero Ser Tua(あなたのものになりたい)」に決まりました。
ラテン系ど真ん中で、ポルトガルらしさが全面に出ているダンスナンバーです。

ポルトガルは昨年、財政上の問題でユーロビジョンに参加できませんでしたが、早期より復帰に向けての準備を進め、今回復帰を果たすことが出来ました。Suzyのダンスナンバーで決勝へ駒を進めることができるのか、注目です。


〈Suzyのプロフィール〉
Suzy(本名:Susana Guerra)は1980年にポルトガルのフィダゲラ・ダ・フォズで生まれました。

5歳の頃から人前で歌声を披露していたという彼女は、ポルトガルの首都リスボンに移った後、90年代にポルトガルで人気だったキッズユニットOnda Chocのメンバーとして芸能活動を本格的に始めます。

このキッズユニットからは、後にポルトガルのポップス界で活躍するアーティストが多数輩出されたそうですが、Suzyもその一人。Onda Chocが解散し、ソロ活動を始めた1999年のクリスマスシーズンに、男性デュオAnjosとコラボレーションした「Esta Noite Branca(白い夜)」が大ヒットし、話題となったそうです。

Anjos & SusanaEsta Noite Branca」) 

その後はソロ名義で音楽活動を開始した他、ミュージカル「マイ・フェア・レディ」のポルトガル版に出演するなど、舞台の道へも進み始めることになります。

大学卒業後、一度芸能活動を休止し、カナダやアメリカ等を旅して過ごしていましたが、2009年に再び芸能活動を再開、現在はポルトガルを代表するポップシンガーとミュージカルスターとして活躍しています。

2014年に彼女はユーロビジョンのポルトガル国内予選に参加。今年で50周年を迎えるポルトガル国内予選Festival da Cançãoで彼女は準決勝を突破し、決勝で見事代表の座を獲得したのです。


ユーロビジョン2014ポルトガル代表Suzyは、5/6の準決勝1日目に出場します。
情熱的なステージに要注目です!


〈ライブパフォーマンス〉

(ユーロビジョン2014 準決勝1日目より)


参考:ESC公式、Wikipedia”Suzy (singer)”、”Onda Choc(ポルトガル語)” 

【ESC2014】モルドバ:実力派パワー系シンガーCristina Scarlat登場


ユーロビジョン2014モルドバ代表は、Cristina Scarlatの「Wild Soul」に決まりました。
国内予選では、半分ドレスで半分鎧の衣装や、赤いヴェールを垂らしたドローンをステージに舞わせるという演出に目がいってしまいましたが、本番ではどんな衣装で、どんな演出が施されるのか、楽しみな一曲です。


〈Cristina Scarlatのプロフィール〉
cristina_scarlat_photo_2-convertedCristina Scarlatは1981年にモルドバの首都キシナウで生まれました。 
伝統的な音楽の家系に生まれた彼女は、ピアノやヴァイオリンなど、小さい頃から音楽の勉強を積んでいました。

モルドバ国立芸術大学に入学した彼女は、はじめは聖歌隊や指揮の勉強をしていましたが、次第に自身の歌唱力に関心が向かうようになり、歌手としての道を歩み始めることになります。

歌手課程へ進路を変更した彼女は2006年に大学を卒業しますが、大学在学中から国内外の様々な音楽コンクールに出場し、2001年のモルドバの音楽祭「Crizantema de Argint」で優勝、2003年のロシアの音楽祭で3位入賞など、好成績を残していきました。

卒業後はジャズやポップス等ソロシンガーとして活躍する一方、モルドバの大統領交響楽団にリードシンガーとして所属しており、ポップシンガーとクラシック歌手の二足のわらじで活動中なのだそうです。しかも彼女は現在2児の母親とのこと。仕事もプライベートも大変そうですが、こなせてしまうのがすごいところです…

そんなパワフルなシンガーCristinaですが、ユーロビジョンへの挑戦は今回が3度目なのだそうです。
2011年(12位)、2013年(3位)と着実に成績を伸ばし、今回三度目の挑戦で見事モルドバ代表の座を獲得したのです。


(Crstina Scarlat 「I Pray」 2013年モルドバ国内予選より)

実力派パワーシンガーCristina Scarlatは、5/6の準決勝1日目に出場します。 
どんなステージが繰り広げられるのか、要注目です。


〈ライブパフォーマンス〉

(ユーロビジョン2014 準決勝1日目より)


参考:ESC公式、Wikipedia”クリスティナ・スカルラト”、 ESCKAZ”Cristina Scarlat

【ESC2014】ウクライナ:美人シンガー・ソングライターMariya登場


ユーロビジョン2014ウクライナ代表は、Mariya Yaremchukの「Tick-Tock」に決まりました。
最近国内情勢がよろしくないウクライナですが、今年もなんとかユーロビジョンに参加する運びとなりました。

国内選考のバージョンから大幅にアレンジや歌詞の変更が行われ、決勝を狙える曲に見事生まれ変わりました。 ちなみにこの曲の作曲と作詞の一部は、 Mariya自身によるものです。


〈Mariya Yaremchukのプロフィール〉
Mariya Yaremchukは、1993年にウクライナのチェルニウツィーで生まれました。 彼女の父は、ウクライナを代表するシンガーNazariy Yaremchukなのだそうですが、Nazariyは彼女が2歳の時に他界してしまいます。

しかし、父の死後も彼女の回りには常に音楽があり、わずか6歳の頃からステージに立って歌声を披露するなど、彼女も自然と音楽の道へ進んでいくことになりました。

2009年に彼女はキエフ市のサーカス・総合芸術アカデミー(the Kyiv Circus and Variety Arts Academy) に入学し、ボーカルを本格的に学び、力をつけていくことになりますが、彼女が歌手として広く知られるきっかけとなったのが、2012年に出演したウクライナ版The VOICEでした。

彼女はこの番組で決勝まで勝ち進むことが出来ましたが、結果は4位。
この番組での優勝は逃してしまいましたが、同じ年に開かれた国際的な若手アーティストの歌謡祭「New Wave」 にウクライナ代表として参加、3位入賞と観客の投票による優秀賞を獲得するという好成績を収めました。

そして、2013年の年末に開かれたウクライナ国内予選で自作曲「Tick-Tock」を歌い、見事代表の座を得ることとなりました。

 (「Tick-Tock」 国内予選バージョン)


ウクライナ代表Mariya Yaremchukは、5/6の準決勝1日目に出場します。
実はロシアと同じ日に出場することになったウクライナ。彼女のパフォーマンスとともに、両国の票の行方にもつい目が行ってしまう準決勝になりそうです。

お互い、政情うんぬんではなく曲そのもので評価が下されてほしいと願っていますが、どうなることでしょうか…?


〈ライブパフォーマンス〉
 
(ユーロビジョン2014 決勝より)


参考:ESC公式、Wikipeda”マリーヤ・ヤレムチューク” 

【ESC2014】アルバニア:クラシックとポップ 二足のわらじを履く若きシンガーHersi登場


ユーロビジョン2014アルバニア代表は、Hersiの「One Night Anger」に決まりました。
アルバニアの音楽祭Festivali i Këngësではアルバニア語で歌われていましたが、今回ユーロビジョン向けに英語に訳され、アレンジも改められて登場します。

恋人同志のケンカを歌ったものなのかなと思うのですが、始めの癒やされるような歌声とハープの伴奏から、徐々にヒートアップしてロックテイストに変化するのがこの曲の聞き所です。


〈Hersiのプロフィール〉
hersi_13-convertedHersi(Herciana Matmuja) は1990年にアルバニア北部の町クケスで生まれました。

8歳の頃から音楽のレッスンを受け始め、その翌年にはアルバニアやマケドニアなどで開催されたコンテストに出場し、優秀な成績を収めるなど、幼い頃から音才の頭角を現していました。

アルバニアで有名になるきっかけとなったのが、2005年に放送されたオーディション番組「Ethet e së premtes」への出演でした。彼女はこの番組の決勝でトップ10まで進むことができたのだそうです。

翌2006年、彼女は初めてアルバニアの音楽祭でユーロビジョンの国内予選にあたるFestivali i Këngësに出場します。この時は青少年部門での出場でしたが、優勝という好成績を残し、一般部門の決勝へも参加したのだそうです。

その後、彼女はFestivali i Këngësの一般部門に2010年、2011年、2012年と出場を重ね、昨年の大会で優勝を勝ち取り、アルバニア代表の座を獲得したのです。


HersiZemërimi i një nate」 Festivali i Këngës2013より)

こうして、アルバニア国内でポップシンガーとしてのキャリアを積む一方、彼女は2004年からクラシック音楽の勉強を始めます。アルバニア国内の劇場で公演されるオペラ等に出演し、キャリアを積みながら、2009年にイタリアのローマにある聖チュチーリア音楽院に入学します。

その後はローマでも、2010年にオペラ「カルミナ・ブラーナ」へ、2013年にはベンジャミン・ブリテンの楽曲をフィーチャーした「Let's Britten」へそれぞれ出演するなど、クラシック歌手としてのキャリアを積んでいきました。

国内予選に5度も挑戦し、現在もポップシンガーとクラシック歌手の二足のわらじを履きながら活動を続けているHersiは、5/6の準決勝1日目に出場します。 


〈ライブパフォーマンス〉

(ユーロビジョン2014 準決勝1日目より)


参考:ESC公式、Wikipedia"ヘルツィアナ・マトムヤ

【ESC2014】ラトビア:なぜかスペインで流行 メンバーはドイツ人 Aarzemnieki登場


ユーロビジョン2014ラトビア代表は、Aarzemniekiの「Cake To Bake」に決まりました。
最近のユーロビジョンでは珍しいアコースティックでのエントリーですが、とても耳になじみやすく楽しく口ずさめる一曲です。

実はこの曲、今スペインのバルセロナでとても流行しているんだそうです。
市内のとあるバーでラトビア人女性がこの曲をスマホで流したところ、店中で大盛り上がりしたのがきっかけになってブームに火がついたそうで、バルセロナ中のケーキ屋さんが協力してファンビデオを作るなど、思わぬ流行に当の本人たちも驚いているとか…

YouTubeなど、ネット上での人気は今ひとつなこの曲ですが、温かみがあって楽しく口ずさめるこの曲が決勝に進めないわけがないと、個人的には思っているところです。


〈Aarzemniekiのプロフィール〉
Aarzemniekiは2013年に結成されたフォークグループです。
dsc_4109メンバーはこの4人です。

 ・Jöran Steinhauer (リードボーカル)
 ・Guntis Veilands (ギター)
 ・Katrīna Dinanta (バイオリン)
 ・Raitis Vilumovs (パーカッション)

このうち、リーダーのJöranはドイツ人なのですが、市民交流プログラムやボランティアを通してラトビアとのつながりを強く持つようになり、ラトビアのロックバンドBrainstorm(ユーロビジョン2000ラトビア代表)への強いあこがれもあって、ラトビアを拠点に音楽活動を行うようになったそうです。2008年には別のバンドでラトビアの国内予選に挑んだこともありました。


Joran & Axlina 「More Than 27」 2008年ラトビア国内予選より)

その後、2013年に現在のグループを結成。
その年に発表した「Paldies Latiņam! (ありがとうラッツ)」という、ラトビアの通貨ユーロ導入キャンペーンソングで国内の注目を集めるようになります。
(ラトビアでは、昨年末まで独自通貨ラッツが使用されていましたが、2014年1月1日からユーロを導入しています)


AarzemniekiPaldies Latiņam!」)

「Paldies Latiņam!」のYouTube再生回数が、公開から1週間で10万視聴を超える勢いとなったAarzemnieki。
新曲「Bake To Cake」でどれだけの旋風をおこせるのか、要注目です。

ラトビア代表Aarzemniekiは、5/6の準決勝1日目に出場します。
ぜひチェックしてみてください。


〈ライブパフォーマンス〉

(ユーロビジョン2014 準決勝1日目より)


参考:ESC公式、Wikipedia”Aarzemnieki”、ESC Today"Latvia: Spain surprises Aarzemnieki with baking cakes!
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