ユーロビジョン2015スウェーデン代表は、Måns Zelmerlöwの「Heroes」に決まりました。
国内予選Melodifestivalenでプロジェクターを使ったパフォーマンスが話題となり、イギリスのブックメーカーによる優勝予想でも上位に来るほど、現在も高い人気を誇っている楽曲です。
一時はキャラクターの盗用疑惑などでプロジェクターを使ったパフォーマンスが披露できない可能性も出ていましたが(前回記事参照)、本番ではキャラクターのみが変更され、Melodifestivalenとほぼ同じパフォーマンスが披露されることになりました。
Månsの約束通り、あの人形「Måns Petter」が服を着替えてウィーンのステージに再登場します。
〈Måns Zelmerlöwのプロフィール〉
Måns Zelmerlöw(本名:Måns Petter Albert Sahlén Zelmerlöw) は1986年に、ユーロビジョン2013の会場にもなったマルメの北東にある都市ルンドで生まれました。
ルンド大学で言語聴覚療法を教える母と外科医の父の間に生まれたMåns。医療系へ進むかとおもいきや、高校時代に音楽を学び、合唱団に所属するうちに音楽の道へと進んでいくことに。2002年にはマルメでミュージカルの舞台に立つという経験も積んだそうです。
Månsが世間の注目を集めるきっかけとなったのが、2005年に放送されたスウェーデン版のアメアイIdol(Sverige) への出演でした。
The VOICEのオーディションとは異なり、ポップ・アイドル系のオーディションは伴奏なし、アカペラで披露しなければならないのですが、Månsはこのプレッシャーをどう乗り越えたのでしょうか?
(Måns Zelmerlöw 「Hero」カバー Idolシーズン2より)
堂々と歌いこなしたMånsのオーディションの結果は合格!
この後も着実に勝ち上がり、決勝ステージまで進みましたが、結果は5位。惜しくも敗れてしまいました…
Idolでは敗れてしまったものの、Månsはその後ミュージカル「グリース」への出演などを経て、2006年にM&L Recordsと契約し本格的な歌手活動を始めます。
2007年、彼はMelodifestivalenに初挑戦しました。
(Måns Zelmerlöw 「Cara Mia」 Melodifestivalen2007より)
Månsは決勝まで進んだものの、結果は3位。これまた惜しい結果となってしまったのです…
しかし、この曲も収められたファーストアルバム「Stand by For...」がこの年スウェーデンのチャートで一位を記録し、IFPIからプラチナ認定を受ける売り上げとなりました。
歌手活動で成功をおさめる一方で、ミュージカル「フットルース」の出演など舞台経験も積んでいったMåns。
2009年にMelodifestivalenに再度挑戦しますが、こちらの結果も決勝4位。スウェーデン代表の座はなかなかつかめずにいたのです。
2015年、Månsは分身的存在の「Måns Petter」と共に、Melodifestivalen3度目の挑戦に挑みました。
(Måns Zelmerlöw 「Heroes」 Melodifestivalen2015より)
決勝まで進んだMånsは、海外審査員と視聴者両方から高い支持を集め、初優勝。晴れてスウェーデン代表の座を獲得したのです。
衣替えした「Måns Petter」と共に登場するMåns Zelmerlöwは、現地時間5/21に行われる準決勝2日目の舞台に上がります。
こちらのMåns先生の振りつけ講座をチェックして、準決勝2日目に備えましょう。
参考:ESC公式、Wikipedia"Måns Zelmerlöw","Idol 2005 (Sweden)"