E.S.Cheers!! - #Eurovision 2017-

ヨーロッパで開催される年に一度の音楽祭ユーロビジョン・ソング・コンテスト(ESC)の最新情報などをお届けします。

チェコ

【ESC2017】チェコ:若き実力派ジャズシンガー登場


ユーロビジョン2017チェコ代表はMartina Bártaの「My Turn」に決まりました。

長い間一緒に暮らしていた家族やパートナーが突然倒れてしまった時、「今度は私があなたを支える番(=My Turn)」と歌うこの曲は、音楽制作グループDWB MusicとソングライターのKyler Nikoにより制作されました。

DWB MusicはKylie Minogueやユーロビジョン2006ベルギー代表を務めたKate Ryanへ楽曲提供しているほか、東方神起や少女時代等のK-POPアーティストや、嵐や倖田來未、バニラビーンズ等のJ-POPアーティストにも楽曲提供しており、グローバルに活躍しています。

Kate RyanLovelife」 DWB Musicプロデュース作品)

Kyler Nikoも、クラブ向けのトラックを制作する一方で、EXOやSHINee、BTS(防弾少年団)等のK-POPアーティストの楽曲制作に関わっていて、若手ながらグローバルに活動しています。

Danny Lees Feat. Kyler NikoCrazy」 Kyler Nikoプロデュース楽曲)


〈Martina Bártaのプロフィール〉
Martina Bártaは1988年9月にチェコ共和国の首都プラハで生まれました。

幼い頃から父とジャズ音楽を聞いて育った彼女は、5歳の頃に音楽学校に入りフルートやピアノ、ヴァイオリン等の演奏を学んだそうです。1999年にプラハの中等学校(ギムナジウム)に入学した彼女は、そこでさらに歌や音楽を学んでいきますが、ここでホルンと出会い、演奏に磨きをかけていきました。幼い頃から様々な楽器に触れている彼女ですが、ホルンは今でも演奏し続けています。

卒業後はプラハ・カレル大学医学部に進学したMartinaですが、音楽への情熱は冷めることなく、歌のプライベートレッスンを受けたり、音楽学校に入り歌唱を本格的に学ぶ日々を送ったそうです。

2010年、彼女はミュージカル「ロビン・フッド」のオーディションに受かり、ミュージカル女優としてデビューを飾りますが、翌2011年には隣国ドイツに渡り、ベルリンでジャズボーカルを本格的に学んだ後、ジャズシンガーとして活動することとなりました。

Martina BártaIt had better be tonight」映画「ピンクパンサー」より)

Martinaは、ドイツのジャズバンド「4 To The Bar」や自身が手がけるプロジェクト「Scotch and Soda」でボーカルを務めたり、様々なジャズフェスティバルに出演し、パワフルで深みのある声にさらなる磨きをかけていきました。

Martina Barta & Felix Slovacek Swing BandBody and Soul」)


そして2017年。Martina Bártaはチェコのテレビ局Ceska Televizeの内部選考の結果、ユーロビジョン2017チェコ代表に選ばれました。

Martina BártaMy Turn」 London Eurovision Party2017より)


ユーロビジョン2017チェコ代表Martina Bártaは現地時間5/9に開かれる準決勝1日目に出場します。
ジャズ仕込みの深みある歌声は必聴です


参考:ESC公式ESCKAZ、Wiwibloggs"CZECH REPUBLIC: MARTINA BARTA RELEASES HER EUROVISION 2017 SONG “MY TURN”"、Wikipedia"Martina Bárta(チェコ語)"、Facebook DWB music紹介ページ

【ESC2016】チェコ:アメリカ仕込の実力派ボーカリスト登場



ユーロビジョン2016チェコ代表は、Gabriela Gunčíkováの「I Stand」に決まりました。

切なげに聞こえるメロディーではありますが、「どんなに打ちのめされても、いつもそばに居て癒やしてくれるあなたのために、私は生きていく」とという愛と絆を歌った、力強いバラードナンバーとなっています。サビの節回しが印象的で、耳に残ります。


〈Gabriela Gunčíkováのプロフィール〉
Gabriela Gunčíkováは1993年にチェコ東部のスロバキアに接する街クロメルジーシュで生まれました。 

2011年、彼女はチェコ・スロバキア版のアメアイ「Česko Slovenská SuperStar」の第2シーズンに出場します。
 
Gabriela GunčíkováFinal Countdown」Europeカバー SuperStar決勝より)

決勝まで進み、パワフルな歌声を披露した彼女ですが、結果は惜しくも2位。
優勝は逃したものの、その後彼女はユニバーサルミュージックと契約を結び、メジャーデビューを果たします。
 
Gabriela GunčíkováZůstanu napořád(I'll Stay Forever)」 デビューアルバム「Dvojí tvář(二つの顔)」より) 

この年、彼女はチェコの音楽賞Český slavíkで最優秀新人賞を受賞。以後、チェコとスロバキアを中心に精力的な音楽活動を展開していきました。

2013年に2枚目のアルバムをリリースしたGabrielaですが、もっと歌唱力を上げたいとの思いから、アメリカへ渡り、ボーカルコーチKen Tamplinの元で声に磨きをかけていくこととなりました。

着々と力をつけていき、Ken Tamplinのボーカルスクールの最優秀生徒と言われるまでになった彼女の声は、アメリカの音楽プロデューサーPaul O'Neillの耳にも入り、Gabrielaは2014年から、Paul O'NeillプロデュースのロックバンドTrans-Siberian Orchestraのボーカルメンバーに加入しました。
 
Trans-Siberian OrchestraNight Conceives」 2015年ライブより)

2015年までTrans-Siberian Orchestraのメンバーとして活動していた彼女は、その後バンドを離れ、ソロ活動を再開。翌2016年、チェコの放送局Čtの内部選考により、ユーロビジョンのチェコ代表となりました。


アメリカで3年間の武者修行を積み、パワーアップしたGabriela Gunčíkováは、現地時間5/10の準決勝1日目に登場します。

チェコは彼女の歌声で初の決勝進出を果たすことができるのか、要注目です。


参考:ESC公式、Wikipedia"Gabriela Gunčíková

【ESC2015】チェコ:ロック畑出身の2人が奏でる力強いバラード



ユーロビジョン2015チェコ代表は、Marta JandováVáclav Noid Bártaの「Hope Never Dies」に決まりました。

どんなに深い絶望の底でも、希望の光はさす。決して希望は絶えないというメッセージが込められた力強いバラードナンバーとなっています。

2009年を最後に出場辞退が続き、実に6年ぶりの出場を果たしたチェコ。実力派シンガー2人のデュエットで初の決勝進出が果たせるかに注目が集まっています。


〈二人のプロフィール〉
・Marta Jandová
Marta Jandováは1974年にチェコの首都プラハで生まれた女性シンガーです。

1993年にドイツに移住したMartaは、自身がリードボーカルを務めるロックバンドDie Happyを結成。2001年にメジャーデビューアルバム「Supersonic Speed」をリリースしてから、8枚のアルバムリリース、1000回を超えるライブ公演、ドイツ版グラミー賞Echo Awardsへのノミネートなど、ドイツを中心に精力的に活動を続けています。 

 
Die HappyBig Big Trouble」)

Martaはソロとしても活動を行っていて、2011年にはサッカー女子ワールドカップドイツ代表の応援ソングを姉妹と手がけて話題になったそうです。

少しさかのぼって2005年には、フィンランドのパンクバンドアポカリプティカと組んでドイツの州別対抗歌合戦「ブンデスビジョン2005(ドイツ版ユーロビジョン)」に出場し、全16組中5位という成績を残しました。

 
アポカリプティカ feat. Marta Jandová 「Wie Weit」 ブンデスビジョン2005より)


・Václav Noid Bárta
Václav Noid Bártaは1980年にプラハで生まれたシンガー・ソングライターです。

4歳の頃から音楽に興味を持ち始めたというNoidは、ピアノ、フルート、クラリネット習い始め、さらに独学でギターやベース、パーカッションも習得していったといいます。

17歳の頃にロックバンドを結成して以来、Noidはロック畑中心に歌手やソングライターとして活動を続けていきました。

 
Václav Noid BártaPoušť(砂漠)」)

歌手活動を続けながら、Noidはミュージカルや映画、テレビドラマなどに役者としても出演しています。
さらに、自身の出演するミュージカルや映画のサウンドトラックの制作にも関わっているとのこと。
様々な楽器をこなし、歌い、曲も作れて演技もできる… 向かうところ敵なしのガチムチマルチタレントと言っても過言ではないでしょう。


6年ぶりの復帰となるチェコ代表は、現地時間5/21の準決勝2日目に登場します。 


参考:ESC公式、Wikipedia"Marta Jandová","Václav Noid Bárta"


〈ユーロビジョン チェコの成績〉
プラハ旧市街が日本人観光客にも人気となっている中欧の国チェコは、2007年に初めてユーロビジョンに出場し、2009年まで参加を続けていますが、いずれも準決勝敗退となり、一度も決勝へ進むことができませんでした。

過去3度の出場で一番高い成績を収めたのは2008年大会(準決勝18位)でした。

 
Tereza KerndlovaHave Some Fun」 ユーロビジョン2008より)

翌2009年は準決勝で無得点となり玉砕してから、チェコは昨年まで参加辞退が続きました。
ちなみに、旧チェコスロバキアの隣国スロバキアは2012年まで参加を続けていましたが、こちらも準決勝敗退が続き、2013年以降参加辞退が続いています。

復帰以前は成績不振が続いていたチェコですが、プログラム順の決定方法がくじ引きから内部選定に変更された2013年からは、これまで決勝に進むことができなかったオランダやサンマリノ、モンテネグロといった票の集まりにくい国も決勝へ進めるようになったため、チェコにも決勝進出のチャンスがあるかと思われます。

果たして、結果はどう出るのか…?
5/21の準決勝2日目に注目です。


参考:Wikipedia"チェコのユーロビジョン・ソング・コンテスト

チェコ・ポーランド代表楽曲発表

〈チェコ代表楽曲 Soundcloudで公開〉
ユーロビジョン2015チェコ代表Marta Jandová and Václav Noid Bártaの楽曲「Hope Never Dies」がSoundcloudで公開されました。


絶望の中にいても希望は決して絶えることはないという意味が込められたバラード「Hope Never Dies」のミュージックビデオは、明日、ユーロビジョン公式サイトなどで公開される予定です。

2009年を最後に出場辞退が続き、今回6年ぶりの出場を果たしたチェコ。決勝へ駒を進めることができるのでしょうか? チェコ代表は現地時間5/21に行われる準決勝2日目に登場します。


参考:ESC公式


〈ポーランド代表はMonika Kuszyńska〉
日本時間3/10に、ユーロビジョン2015ポーランド代表歌手が発表されました。
今回のポーランド代表歌手はMonika Kuszyńskaで、公式サイトによると、新曲「In The Name Of Love」で出場する予定だということです。

Monika KuszyńskaIn The Name Of Love」)

MonikaはポーランドでVarius Manxというユニットのリードボーカルとして活躍していましたが、2006年に交通事故に遭い、下半身麻痺による車椅子生活を余儀なくされたものの、ソロシンガーとして復帰したという経緯を持ったアーティストだそうです。

ユーロビジョン2015ポーランド代表Monika Kuszyńskaは、現地時間5/21に開かれる準決勝2日目に出場します。


参考:ESC公式


〈マルタ代表 ミュージックビデオ公開〉
ユーロビジョン2015マルタ代表Amberの楽曲「Warrior」のミュージックビデオが公開されました。

AmberWarrior」)

マルタ国内予選で勝ち抜いたバージョンからさらにダイナミックなアレンジが加わった曲調に仕上がっています。

元柔道少女の現役大学生Amberは、5/21の準決勝2日目に出場します。

参考:ESC公式
Spotifyプレイリスト
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