E.S.Cheers!! - #Eurovision 2017-

ヨーロッパで開催される年に一度の音楽祭ユーロビジョン・ソング・コンテスト(ESC)の最新情報などをお届けします。

フィンランド

【ESC2017】フィンランド:哀しみを優しく包み込むアンビエント・バラード


ユーロビジョン2017フィンランド代表は、Norma Johnの「Blackbird」に決まりました。

かけがえのない人と別れた哀しみを歌ったバラードソングで、Blackbird(クロウタドリ)の鳴き声が、楽しかった日々の思い出を浮かび上がらせ、そして孤独になった今を思い返させるために、「Blackbirdよ、鳴かないでくれ」と歌う一曲となっています。

失恋や、もっと重い離別を歌っているようにもとれる歌詞ですが、そんな哀しみのこもった歌声を、北欧の森のように深いアンビエントサウンドが優しく包み込みんでくれています。
そして、ブリッジ部分のピアノのアルペジオが、暗い森の中に光指す月の光のようにも、そして「鳴かないでくれ」と歌う主人公の元から羽ばたき去っていく鳥の様にも聞こえ、アンビエントな曲の雰囲気にアクセントを添えています。


〈Norma Johnのプロフィール〉
Norma Johnは2008年にフィンランドで結成されたバンドです。かつては5人組のバンド「Norma John and a Blackbone」として活動していましたが、現在は以下の2人で構成されたデュオとしての活動を行っています。
 ・Leena Tirronen(ボーカル・作詞・作曲 / 1984年生まれ)
 ・Lasse Piirainen(ピアノ・作詞・作曲)

Norma John and a BlackboneBack In The Night Game」ライブ版)

ボーカルのLeena Tirronenは、2010年に放送されたフィンランド版Xファクターに出場し、決勝ステージまで進出しましたが、結果は3位となり、脱落。以後、ソロアーティストとしての活動を開始し、その年にアルバム「Leena Ihmemaassa(不思議の国のLeena)」をリリースしました。
 
Leena TirronenOnnun」)

Sony Musicと契約し、ソロアーティストとして音楽活動を続けたものの、シングルやアルバムの売上が伸び悩み、彼女は2011年にレーベルと解約。以後、Norma Johnのメンバーとして活動を続ける傍ら、他のアーティストへ楽曲提供を行うシンガー・ソングライターとしての道を進んでいきました。
 
Norma JohnGravity」アコースティック版)

2017年。Norma Johnはフィンランドの国内予選UMK2017に出場し、見事優勝に輝き、ユーロビジョン2017フィンランド代表の座を掴みました。
 
Norma JohnBlackbird」UMK2017決勝より)


長い下積み期間を経て、UMKで見事ブレイクを果たしたデュオNorma Johnは、現地時間5/9に開かれる準決勝一日目に出場します。
彼女たちのBlackbirdがフィンランドを3年ぶりの決勝進出へと導いてくれるのか! 要注目です。


参考:Wikipedia"Norma John","Leena Tirronen"、HELSINGIN SANOMAT"Norma John on Suomen euroviisuedustaja"、YouTubeチャンネル"Norma John

【ESC2016】フィンランド:懐かしのディスコサウンドでトップを飾る



ユーロビジョン2016フィンランド代表は、Sandhjaの「Sing It Away」に決まりました。

ハードロック大国と言われるだけあって、例年ロックナンバーで出場することの多いフィンランドですが、今年は懐かしのディスコサウンドでの登場となりました。先日発表されたプログラム順によると、フィンランドは準決勝1日目のトップバッターを務めることが明らかになっており、このノリノリのディスコチューンで会場を大いに温めてくれることに違いありません。 


〈Sandhjaのプロフィール〉 
Sandhja(本名:Sandhja Kuivalainen) は1991年にフィンランドの首都ヘルシンキで生まれました。

フィンランドの方にしては珍しいSandhjaという名前からも伺えるように、彼女の母親はインド系ガイアナ人。母方の曾祖祖母はガイアナで冠婚葬祭の時に歌う歌手として地元で有名だったそうで、その影響もあってSandhjaは音楽への道を志します。

音楽大学などで理論を学びアーティストを志す人もいる中で、彼女は学校で音楽理論などを学ぶことなく独学で音楽をものにし、18歳の頃にはプロレベルの楽曲制作も行えるようになったそうです。

2013年、彼女はソニー・ミュージックと契約し、「Hold Me」というシングルをリリースしメジャーデビューを果たします。翌2014年には、ヒットした「Hold Me」ほか2曲のシングルを含んだファーストアルバム「Gold」をリリースしました。
 
SandhjaGold」)

 翌2015年には、フィンランドのラッパーBrandon Bauerのシングル「The Flavor」でフィーチャリングアーティストとして参加。活躍の幅を広げます。
 
Brandon BauerThe Flavor ft. Sandhja」) 

ハードロック大国フィンランドで、ソウルフルな歌声を披露するポップシンガーとして存在感を増していくSandhjaは、2016年に「Sing It Away」でユーロビジョン国内予選UMKに出場しました。
 
SandhjaSing It Away」 UMK2016より)

圧倒的な歌唱力で、彼女は見事優勝し、フィンランド代表の座を獲得しました。 


歌手として活動する傍ら、看護師として、さらにプロボクサーとしても活躍している、パワフルでソウルフルなシンガーSandhjaは、現地時間5/10に開かれる準決勝1日目のトップバッターとして出場します。


参考:ESC公式、Wikipedia"Sandhja"、Sandhja公式サイト 

OGAE Poll 2014 アイスランド、フィンランド、ポーランドのナンバーワンソング発表

ユーロビジョンファンの国際組織OGAEの各国支部がそれぞれ今年の楽曲ベストテンを発表し、その年のナンバーワンソングを決めるというOGAE POLL 2014。最近は発表のペースが早く当ブログでなかなかキャッチしきれずに、まとめて3つご紹介することが多くなりましたが、今回もまとめてのご紹介です。

今回はアイスランド、フィンランド、ポーランド各支部の発表です。 
それでは早速アイスランド支部からご紹介します。


〈OGAEアイスランド支部が選ぶナンバーワンソングは?〉
北欧の島国アイスランド。本選の投票で、北欧の国々は互いに票を入れ合う関係にあると言われていますが、OGAEアイスランド支部の選んだナンバーワンソングとトップテンはどんな結果となっているのでしょうか?

まずはナンバーワンソングの発表です。


アイスランド支部がナンバーワンソングに選んだのは、またまたスウェーデンでした。
(ここ連日ずっと続いているので、動画を公式ミュージックビデオに差し替えてみました)
これでスウェーデンは、12カ国からナンバーワンソングに選ばれたことになります。

こちらがOGAEアイスランド支部のトップテンです。

 1. スウェーデン
 2. ハンガリー
 3. ノルウェー
 4. アルメニア
 5. オランダ
 6. オランダ
 7. モンテネグロ
 8. オーストリア
 9. イスラエル
 10. イタリア

本選に比べるとそれほど北欧色が強いとは言い切れませんが、1位と3位にはしっかり北欧系の国がランクインしております。本選での北欧系(国旗が横十字の国)の投票結果はどんな感じになるのか、注目したいところです。

続いては、同じく北欧フィンランド支部からの発表です。


〈OGAEフィンランド支部の選んだナンバーワンソングはこちらっ!〉
続いては、フィンランド支部からの発表です。

本選でのフィンランドの投票傾向は、北欧系への入票のほか、同じウラル人系国家であるエストニアやハンガリーへも表を入れる傾向があると言われています。

果たして、 OGAEフィンランド支部はどの曲をナンバーワンソングに選んだのでしょうか?
トップテンとともにご覧ください。 



OGAEフィンランド支部のトップテン

 1. ハンガリー
 2. オーストリア
 3. スウェーデン
 4. イスラエル
 5. フランス
 6. ノルウェー
 7. アルメニア
 8. ギリシャ
 9. アイルランド
 10. イタリア

フィンランド支部がナンバーワンソングに選んだのはハンガリーでした! 
ハンガリーはこれで2カ国からナンバーワンソングに選ばれたことになります。 


〈OGAEポーランド支部の選んだナンバーワンソングは…?〉
2年のブランクを経て今大会で復帰を果たすポーランド。
OGAEポーランド支部は、今回の代表選考にも深く関わりました。

復帰へ大きな力添えをしたポーランド支部の選んだナンバーワンソングとトップテンはどんな結果となっているのでしょうか?

OGAEポーランド支部が選んだナンバーワンソングはこちらです。


ナンバーワンソングに選ばれたのはイギリスです!
イギリスは、今回初めてナンバーワンソングに選ばれたことになります。

ポーランド支部のトップテンはこちらです。

 1. イギリス
 2. アルメニア
 3. ドイツ
 4. ハンガリー
 5. イスラエル
 6. スウェーデン
 7. オーストリア
 8. オランダ
 9. ノルウェー
 10. フランス


さて、3カ国の発表後の総合順位ですが、スウェーデンが216ポイントと2位以下を大きく引き離しトップ独走が続き、オーストリアが130ポイントで2位につけ、ハンガリーが129ポイントで3位に浮上しました。

The 2014 OGAE International ESC Pollの結果詳細は、公式サイトでも順次公開されていますので、そちらのチェックしてみてください。


参考:ESC Today”OGAE Poll 2014: It’s Iceland’s time to vote!”、”OGAE Poll 2014: Finland give 12 points to…”、”OGAE Poll 2014: Poland has voted!” 

【ESC2014】フィンランド:ロック王国フィンランドの新星 Softengine登場


ユーロビジョン2014フィンランド代表は、5人組ロックバンドSoftengineの「Something Better」に決まりました。
今年メジャーデビューしたばかりの彼ららしい、フレッシュで力のあるナンバーとなっています。

メジャー契約を結んで数週間も立たないうちに国内予選UMKに出場し、代表の座を勝ち取ったというスピード出世著しいバンドの勢いは眼を見張るものがあります。 


〈Sofhengineのプロフィール〉 
softengine_1_marek_sabogal-convertedSoftengineはこちらの5人で構成されています。

 Topi Latukka (リードボーカル、ギター、作詞、作曲)
 Ossi Mäkelä (ギター、シンセサイザー)
 Eero Keskinen (ベース) 
 Henri Oskár (キーボード、パーカッション、作詞)
 Tuomo Alarinta (ドラム) 

2011年の夏、リーダーのTopiがフィンランドのセイナヨキにある祖父母のコテージにメンバーを集め、バンド活動を開始。2012年には自主制作でアルバムを発売しました。

2014年1月、Softengineは大手レコード会社ソニー・ミュージックと契約を結び、メジャーデビューを果たしますが、それから数週間もたたないうちに国内予選UMKへ出場することも決めたのです。 …が、国内予選に出す曲は当然新曲でなければならいので、彼らはUMKで発表する曲を短期間で作り上げなければならなかったのです。

彼らは締め切りまでの10日間、メンバーとジャムセッションを繰り返して曲の構成と作曲を行い、祖父母のコテージでサウナを楽しみつつ作詞をし、締切日にデモテープが完成し間一髪で提出という、非常にタイトなスケジュールで制作していたそうです。息抜きにサウナを楽しんでる辺りがフィンランド人らしくてほほえましい感じですが(笑)

こうして出来た楽曲「Something Better」を提げたSoftengineは見事UMKの決勝で優勝し、フィンランド代表の座を獲得しました。

(Softengine UMKでのパフォーマンス)


ロック王国フィンランドの新星Softengineは、5/8の準決勝2日目に登場します。
フレッシュでパワフルなライブパフォーマンスに要注目です。


〈ライブパフォーマンス〉

(ユーロビジョン2014 決勝より) 


参考:ESC公式、Wikipedia"Softengine(フィンランド語/英語)" 

【ESC2013】フィンランド:パワフルなKrista Siegfrids登場


ユーロビジョン2013フィンランド代表は、Krista Siegfridsの「Marry Me」に決定しました。
歌詞を読むと、執拗に結婚を迫る感じがちょっと怖かったりするんですが…^^;
(歌詞はこちらのページの「lyrics」参考)

Krista Siegfridsは1985年にスウェーデン系フィンランド人として生まれました。
教員を目指して、フィンランドの都市ヴァーサで勉強を続けているKristaは、2009年からDaisy Jackというロックバンドで音楽活動を開始、ミュージカルでのステージ経験も重ねていきます。

(Daisy Jack「Perfect Crime」ライブ版)

そして、2011年にオーディション番組「The VOICE(フィンランド版)」に出演。準決勝敗退となってしまいますが、今年行われたフィンランドのユーロビジョン国内予選で優勝。5/10には彼女のソロ名義で初のアルバムがリリースされる予定です。

Kristaは5/16に開かれる準決勝二日目に登場します。


〈ユーロビジョン2013 ライブパフォーマンス〉

(ユーロビジョン2013 決勝より)


〈ユーロビジョン フィンランドの成績〉
1961年に大会初参加したフィンランド。出場回数は多いのですが、これまでに9回最下位を経験している他、準決勝制が導入された2004年以降も準決勝敗退を4回経験しており、決して強い国とはいえないのが現状です。

しかし、そんなフィンランドに優勝をもたらしたのが、2006年のこのバンドです。

ローディの「Hard Rock Hallelujah」は、ユーロダンスばかりの楽曲の中で、曲も見た目も異彩を放ち、292ポイントを獲得して見事優勝したのです。

参考:Wikipedia「フィンランドのユーロビジョン・ソング・コンテスト

成績が決して良いとはいえないフィンランドに再び奇跡が起こるのか。
5/16に注目です。
Spotifyプレイリスト
Twitter プロフィール
E.S.Cheersのツイッターアカウントです。 記事の紹介と併せて、ツイッター上で拾ったユーロビジョン最新情報のリツイート等もしています。 良かったらフォローお願いします♪
QRコード
QRコード
にほんブログ村 音楽ブログへ
にほんブログ村
banner
  • ライブドアブログ