ユーロビジョン2017ノルウェー代表は、JOWSTの「Grab The Moment」に決まりました。

ギターや歌声のサンプリングを効果的に散りばめたこのEDMナンバーは、Aleksander Walmannをフィーチャリングボーカリストとして迎え入れたJOWST初のシングルです。ちなみに、JOWSTはこの楽曲では歌っておらず、LEDで光るマスクを付けてDJプレイを行っています。

ユーロビジョンといえば、生歌で歌うことを原則としており、バックトラックへのボイスサンプリングの使用すら厳しい制限がかかっているのですが、本番ではその難局をどのように乗り越えるのか(リアルタイムサンプリングで乗りきるのか!?)にも注目したいところです。


〈二人のプロフィール〉
JOWST(本名:Joakim With Steen)は1989年6月にノルウェー中部の街トロンハイムで生まれました。

音楽制作をNoroff Vocational Schoolで学んだ後、2011年からサウンドクリエーターとして活動を開始。テレビ番組や映画のサウンドトラックの制作に関わる他、DJとしてリミックス作品を夜に送り出しています。

CLMD feat. AlidaNight Train (JOWST Remix)」)


今回フィーチャリングボーカリストとして楽曲に参加しているAleksander Walmann(本名:Aleksander Walmann Åsgården)は、1986年にノルウェー南部の町ポーシュグルンで生まれたシンガー・ソングライターです。

音楽一家のもとに生まれたAleksanderは、2012年にノルウェー版The VOICEに出場し、注目をあつめることになります。

(ノルウェー版The VOICE ブラインドオーディションより)

審査員4人全員を振り向かせることが出来た彼は決勝ステージまで駒を進めましたが、惜しくも優勝を逃し、2位で終了しました。

翌2013年からアーティスト活動を開始したAleksanderは、これまでにシングルを4曲発表している他、フィーチャリングアーティストとして数々の楽曲にも参加しています。

Aleksander WalmannSweet Moon」)


2017年。それぞれ音楽活動を行っていた二人はノルウェーのユーロビジョン国内予選MGPに出場します。

JOWSTGrab The Moment」 MGP2017より)

ユーロビジョン1980・1987アイルランド代表を務めた歌手Johnny Loganや、ユーロビジョンブロガーのWilliam Lee Adamsなどが海外審査員として招かれたこの大会で、JOWSTは決勝ラウンドまで残り、視聴者投票で1位を獲得し、ユーロビジョン2017ノルウェー代表の座を射止めました。

ユーロビジョン2017ノルウェー代表JOWSTは、現地時間5/11に開かれる準決勝2日目に出場します。
会場をクラブに変える彼らのパフォーマンスは要注目です。


参考:Wikipedia"JOWST","Aleksander Walmann","Norway in the Eurovision Song Contest 2017"