ユーロビジョン2015セルビア代表は、Bojana Stamenovの「Beauty Never Lies」に決まりました。

体も声もデラックス! ですが、全て力押しに歌うのではなく、押しても引いても響く美しい声の持ち主です。

2014年の参加辞退を経て、一年ぶりの復活を果たしたセルビアでは、旧ユーゴスラビア時代から長くセルビア語の歌詞によるエントリーが続いていましたが、今回は全編英語詞によるエントリーとなりました。 この初の試みが、どう転ぶのか… 気になりますね。


〈Bojana Stamenovのプロフィール〉
BojanastamenovBojana Stamenovは1986年に、ユーゴスラビア(現:セルビア)の首都ベオグラードで生まれました。幼い頃から歌が好きで、姉たちと共に毎晩、家族の前で歌を披露していたそうです。

やがて音楽の専門学校に進学。彼女はそこでギターとリュート(古楽器でギターの祖先にあたる楽器)、そしてルネッサンス期の声楽を学んでいったそうです。

一方、彼女は姉と組んでブルースの音楽祭に出場するなど、ブルースシンガーとしての実績も重ねていました。彼女のパワフルな歌い方と繊細な音程のコントロールは、古楽とブルースによる賜物といえるでしょう。

Bojanaがセルビアで有名になるきっかけとなったのは、2012年に放送されたセルビア版のGot Talent「Ja imam talenat!」シーズン3への出場でした。
 
(Ja imam talenat!の予選で歌声を披露するBojana)

Bojanaは予選で3人の審査員から「Yes」を獲得し決勝へ進出。
決勝では入賞を逃したものの、セルビアでの彼女の知名度は一気に上がることとなったのです。 

2014年、Bojanaは作曲家Vladimir Graicからユーロビジョン国内予選への出場について打診されます。Vladimir Graicは、ユーロビジョン2007の優勝曲「Molitva(祈る人)」を手がけた、旧ユーゴ圏内外で有名な作曲家です。 
彼女はその打診を受け、内部選考で選ばれた他の二人と共に国内予選のステージに立つこととなりました。
   
Bojana StamenovCeo svet je moj(世界は私のもの)」) 

審査員投票と視聴者投票の結果、Bojanaは見事セルビア代表の座を獲得したのです。 


旅行と食べること、そして料理が大好きというBojanaは、現地時間5/19に開かれる準決勝1日目に出場します。
彼女のパワフルなステージに要注目です!


参考:ESC公式、Wikipedia"Bojana Stamenov(英語/日本語)"、”Ja imam talenat!”、ESC Plus