ユーロビジョン2015マケドニア代表は、Daniel Kajmakoskiの「Autumn Leaves」に決まりました。
Danielがこの楽曲について、「子供の頃初めて恋した時の気持ちがよみがえってくる」と語るように、甘酸っぱい初恋について歌われたミディアムテンポなナンバーに仕上がっています。秋、紅葉色付く並木道を歩きながら聞きたい一曲ですね。
〈Daniel Kajmakoskiのプロフィール〉
Daniel Kajmakoskiは1983年に、マケドニア南西部の都市ストルガで生まれました。
ちなみにDanielという名前は、その年のユーロビジョンでユーゴスラビア代表として出場した歌手Daniel Popovicにちなんで付けられたのだそうです。なんだか、運命を感じさせるエピソードですね。
Danielが6歳の時、一家はオーストリアのウィーンに移住。17歳の頃から国内外の様々なオーディション番組の出場などに挑戦することとなります。
2009年にはマケドニアの音楽祭で自作の楽曲を披露、シンガー・ソングライターとして、様々な国の音楽番組の出演やアーティストの音楽制作に加わり、腕を磨いていきました。
2013年には、旧ユーゴスラビアで放送されたX Factor Adriaのオーディションに出場します。
(Daniel Kajmakoski 「Red」カバー X Factor Adriaより)
Danielは見事このオーディションを通過、ユーロビジョン2012セルビア代表を務めた歌手Željko Joksimović率いるオーバー27枠で順当に上位に登りつめ、見事優勝に輝きました。
その年の夏には、この番組の縁もあり、DanielはŽeljko Joksimovićとデュエット曲「Skoplje Beograd」を発表します。夏らしい陽気なナンバーに仕上がっています。
そして昨年11月、Danielはユーロビジョンのマケドニア国内予選に出場し、「Autumn Leaves」のマケドニア語版「Lisja Esenski」で出場します。
(Daniel Kajmakoski 「Lisja Esenski」 国内予選より)
国内予選の決勝の結果、視聴者投票で1位、審査員投票で2位、総合首位となり、見事マケドニア代表の座を獲得しました。
〈ステージパフォーマンスの”隠し球”〉
Daniel Kajmakoskiは先日、自身のユーロビジョンのステージパフォーマンスについて、アメリカのR&BユニットMERJと共演することを明かしました。MERJはかつて、グラミー賞の受賞経験もあるR&BユニットBlackstreetとして活動していた Mark Middleton、Eric Williams、Jeremy Hannaの3人で構成されたユニットです。
DanielとMERJは、貧困にあえぐ家族を救う慈善事業Holiday HeroesのPRのために作られた楽曲「Carry The Flame」で共演しています。
(Daniel Kajmakoski, BOBO, MERJ formerly from BLACKSTREET 「Carry The Flame」)
今回の共演についてDaniel自身は興奮を隠し切れない様子で、「彼らの音楽を聞いて育った僕が、今彼らと同じステージに立つことになった。こんな大きな願いが叶うなんて信じられない!」と語っています。
かつてアメリカの90年代R&Bシーンを賑わせたBlackstreetとDanielの共演は、現地時間5/19に開かれる準決勝1日目でお披露目されます。
どんな熱いパフォーマンスが繰り広げられるのか、要注目です。
参考:ESC公式(1,2)、Wikipedia"Daniel Kajmakoski"、 公式ページ