ユーロビジョン2016アルバニア代表は、Eneda Tarifaの「Fairytale」に決まりました。

どうしても「Fairytale」と聴くと、2009年の優勝曲が頭をよぎってしまいますが、この曲はその名の通り幻想的な雰囲気が漂うミディアムバラードナンバーに仕上がっています。

サビに挿入されるきらびやかな音のアクセントや、ブリッジ部分のコーラスなど、どことなくオリエンタルな雰囲気が感じられるのもこの曲の特徴です。なお、元々この楽曲はアルバニア語で発表されたのですが、今回のユーロビジョンに合わせて歌詞を英語に変更しています。


〈Eneda Tarifaのプロフィール〉
Eneda Tarifaは1982年にアルバニアの首都ティラナで生まれました。

6歳の頃から様々な場所で歌を披露してきたという彼女が本格的な歌手活動を始めたのは2003年のこと。ユーロビジョンの国内予選も兼ねているアルバニアの歴史ある音楽祭Festivali i Këngësへの出場がきっかけでした。この時彼女は予選を通過し決勝まで残りましたが、優勝は逃してしまいます。

以後、様々な音楽イベントやチャリティイベントに出演し、経験と実力をつけてきた彼女は、2010年に転機を迎えることになりました。アルバニアの民放テレビ局TOP Channelの音楽祭TOP Festで優勝したのです。
 
Eneda TarifaMe veten(マイセルフ)」 TOP Fest 2010より) 

この大会での優勝をきっかけに、彼女の知名度はアルバニアで高くなり、TOP Channelで毎週日曜日の夜に放送しているバラエティ番組「Portokalli」の司会を務めたり、自身がディレクターとなりコメディドラマの制作を手掛けるなど、テレビでの仕事を多くこなすこととなりました。

Dren Abazi & Eneda TarifaTi dhe une(あなたと私)」 Portokalliより)


現在も、3歳になる娘を育てながら歌にテレビに引っ張りだこな毎日を送っているEneda。昨年末に開かれたFestivali i Këngësに再び挑戦することになりました。
 
Eneda TarifaPërrallë(おとぎ話)」ライブパフォーマンス Festivali i Këngës2015より)

デビューから数えて3度目の挑戦で、彼女は見事優勝をつかみとり、ユーロビジョン2016アルバニア代表に就くことになりました。


アルバニアの人気女性タレントとして大活躍中のEneda Tarifaは、現地時間5/12に開かれる準決勝2日目に出場します。アルバニアが昨年に続き2年連続で決勝進出を果たすことができるのかにも注目です。


参考:ESC公式、Wikipedia"Eneda Tarifa"、YouTube TOP Channel公式チャンネル