ユーロビジョン2014アルバニア代表は、Hersiの「One Night Anger」に決まりました。
アルバニアの音楽祭Festivali i Këngësではアルバニア語で歌われていましたが、今回ユーロビジョン向けに英語に訳され、アレンジも改められて登場します。

恋人同志のケンカを歌ったものなのかなと思うのですが、始めの癒やされるような歌声とハープの伴奏から、徐々にヒートアップしてロックテイストに変化するのがこの曲の聞き所です。


〈Hersiのプロフィール〉
hersi_13-convertedHersi(Herciana Matmuja) は1990年にアルバニア北部の町クケスで生まれました。

8歳の頃から音楽のレッスンを受け始め、その翌年にはアルバニアやマケドニアなどで開催されたコンテストに出場し、優秀な成績を収めるなど、幼い頃から音才の頭角を現していました。

アルバニアで有名になるきっかけとなったのが、2005年に放送されたオーディション番組「Ethet e së premtes」への出演でした。彼女はこの番組の決勝でトップ10まで進むことができたのだそうです。

翌2006年、彼女は初めてアルバニアの音楽祭でユーロビジョンの国内予選にあたるFestivali i Këngësに出場します。この時は青少年部門での出場でしたが、優勝という好成績を残し、一般部門の決勝へも参加したのだそうです。

その後、彼女はFestivali i Këngësの一般部門に2010年、2011年、2012年と出場を重ね、昨年の大会で優勝を勝ち取り、アルバニア代表の座を獲得したのです。


HersiZemërimi i një nate」 Festivali i Këngës2013より)

こうして、アルバニア国内でポップシンガーとしてのキャリアを積む一方、彼女は2004年からクラシック音楽の勉強を始めます。アルバニア国内の劇場で公演されるオペラ等に出演し、キャリアを積みながら、2009年にイタリアのローマにある聖チュチーリア音楽院に入学します。

その後はローマでも、2010年にオペラ「カルミナ・ブラーナ」へ、2013年にはベンジャミン・ブリテンの楽曲をフィーチャーした「Let's Britten」へそれぞれ出演するなど、クラシック歌手としてのキャリアを積んでいきました。

国内予選に5度も挑戦し、現在もポップシンガーとクラシック歌手の二足のわらじを履きながら活動を続けているHersiは、5/6の準決勝1日目に出場します。 


〈ライブパフォーマンス〉

(ユーロビジョン2014 準決勝1日目より)


参考:ESC公式、Wikipedia"ヘルツィアナ・マトムヤ