ユーロビジョン2017キプロス代表は、Hovigの「Gravity」に決まりました。

昨年の同国代表Minus Oneの楽曲「Alter Ego」と同じく、スウェーデンを代表する作曲家Thomas G:sonが手がけたこの楽曲は、力強いビートが特徴的なミディアムテンポのブレイクビーツに仕上がっています。
タイトルの通り、「引力」を感じされるようなダンスパフォーマンスが目を引くミュージックビデオは、本番でのパフォーマンスも期待させてくれるような内容に仕上がっています。


〈Hovigのプロフィール〉
Hovig(本名:Hovig Demirjian)は1989年に、キプロスの首都ニコシアの、アルメニア系の家族のもとに生まれました。

元々は経済の勉強をしていた彼ですが、歌手の夢を捨てきれず、音楽の道へと転向。ギターやピアノの他、ジャズやボーカルなど、様々な音楽のノウハウを学んでいきました。

キプロスの都市ラルナカで催された音楽祭で2位の成績を収め、「The Music Messenger(音楽の伝道師)」というニックネームでキプロスの人々に愛され始めたHovigは、2009年に大きな一歩を踏み出しました。ギリシャ版Xファクター第二シーズンのオーディションに出場したのです。
 
(ギリシャ版Xファクター第二シーズンより)

「音楽の伝道師」というキャッチコピーを胸いっぱいに審査員の前に見せつけた彼は、歌声でも審査員を魅了し、オーディションに見事合格。決勝ステージまで駒を進めることになりました。
ユーロビジョン2012のキプロス代表Ivi Adamouや同年ギリシャ代表Eleftheria Eleftheriouと同じ舞台で歌のバトルに挑んだHovigですが、決勝で7位という成績を残し、番組を去りました。

番組への出演後、彼はキプロスに戻りソロシンガーとしてのキャリアを歩んでいきました。
ギリシャ語での楽曲を発表し、本国のみならず、ギリシャや中東、ロシアまで様々なコンサートで歌声を披露し、歌手としての経験値を積んでいきました。

そんなHovigは、2010年と2015年の2度に渡り、ユーロビジョンの国内予選にチャレンジしていました。
 
HovigStone In The River」 ユーロビジョン2015キプロス国内予選より)

2度に渡る挑戦はいずれも破れてしまった彼ですが、キプロスの放送局CyBCが「特に才能があり、人々に広く愛されている」という理由で、ユーロビジョン2017の代表歌手として彼を選び、見事念願のステージに立つこととなったのです。


ユーロビジョン2017キプロス代表Hovigは、現地時間5/9に開かれる準決勝一日目に出場します。
「音楽の伝道師」が披露するステージに乞うご期待です!


参考:ESC公式、Wikipedia"Hovig Demirjian","The X Factor (Greece series 2)"、Cyprus Mail"Hovig to represent Cyprus at Eurovision 2017 in Kiev