ユーロビジョン2017マケドニア代表は、Jana Burčeskaの「Dance Alone」に決まりました。

懐かしのシンセサウンドで彩られたこの楽曲ですが、「Dance Alone」というタイトル通り、華やかなサウンドの中にふと哀愁を漂わせるポイントが現れるのが特徴的です。最後は、踊り疲れて一人眠りにつくような、少し尾を引くような寂しさを残して締めくくられます。

世界中から寄せられた200曲以上のデモテープの中から選ばれたこの楽曲は、スウェーデンのプロデューサーJoacim Perrsonを筆頭にした4人の作曲チームにより作られた楽曲で、選曲を担当したESCマケドニア代表団のMeri Popova代表は「楽曲の公募を始めた頃から私達の心に刺さっていた曲」、「Janaにはこの曲がピッタリ」と選曲理由を語っています。

ロシア人クリエーターSergey Zhelezkoにより制作されたミュージックビデオも、楽曲に沿うような哀愁が漂っています。VRヘッドセットを外して現実に引き戻される虚無感が何とも言えません…


〈Jana Burčeskaのプロフィール〉
Jana Burčeskaは1993年にマケドニアの首都スコピエに生まれました。
彼女が歌手デビューするきっかけとなったのは、2011年に放送されたマケドニア版アメアイMacedonian Idol第1シーズンへの出場でした。

(Jana Burčeska ライブパフォーマンス Macedonian Idolより)

マケドニアを代表する歌手で、2012年と2016年のユーロビジョンマケドニア代表Kaliopiが審査員を務めたこの番組で、彼女は決勝まで進んだものの、5位で終了。優勝には届きませんでしたが、この大会の女性出場者の中では最高位の成績を残しました。

番組出演後、彼女はユニセフの親善大使を務めるなど、音楽以外の活動も行っていきましたが、2012年、マケドニアの音楽祭Skopje Festに出場し、再び歌手として注目を集めます。
 
Jana BurčeskaBi bila tvoja」 Skopje Fest2012より)

歌手としてのキャリアも着実に重ねていったJanaは、自身と同じくMacedonian Idol出身の男性アーティストMiki Sekulovskiとデュエットを組み翌年のSkopje Festに出場したり、ロックバンドMizarと活動を共にするなど、様々なアーティストとのコラボレーションも積極的に行っていきました。
 
Jana Burčeska & Miki Sekulovski Ljubovna」 Skopje Fest2013より)


そして2017年。Jana Burčeskaはマケドニアの放送局MKRTVの内部選考によりユーロビジョン2017マケドニア代表に選出。現地時間5/11に開かれる準決勝2日目に出場することになりました。

どのようなライブパフォーマンスが展開されるのか、注目です。


参考:ESC公式、Wikipedia"Jana Burčeska