ユーロビジョン2015モンテネグロ代表は、Knezの「Adio(日本語で”さようなら”)」に決まりました。

失恋した相手への思いを振りきって、さよならを告げるという失恋歌なのですが、冒頭のバラード調からビート感ある後半への曲の展開は、沈んだ気持ちから徐々に前向きになっていく心境の変化を表しているようにも聞こえます。

今回のユーロビジョンでは、旧ユーゴ圏から4カ国スロベニアセルビアマケドニア、モンテネグロ)が参加しますが、母国語でのエントリーはモンテネグロだけです。セルボ・クロアチア系の言葉の持つ暖かい響きにぜひ耳を傾けてみてください。


〈Knezのプロフィール〉
Knes(本名:Nenad Knežević)は1967年に、モンテネグロの古都ツェティニェで生まれました。
音楽一家のもとに生まれたKnezは6歳の頃から音楽祭で歌声を披露していたそうです。

高校在学中にバンドを結成して以来、様々なバンドに加わり楽曲制作にも取り組んでいたKnez。彼の父親とも「Montenegro Band」というバンドを結成し音楽活動を行っていたそうです。

1992年、Knezはベオグラードで開催された音楽祭MESAMにソロアーティストとして出演し、以後ソロとして活動を始めていきます。

 
KnezMia bella signorina」) 

デビュー以降、これまでに10枚のアルバムをリリースし、好調なセールスを記録しているKnezは、旧ユーゴ圏全域で高い人気を誇り、大規模なライブも次々と成功させます。

現在11枚目のアルバムを制作中というKnez。アルバム制作のパートナーとして選んだのは、ユーロビジョン2012でセルビア代表を務め、X Factor Adriaで今年のマケドニア代表Daniel Kajmakoskiをスターに育て上げたシンガー・ソングライターのŽeljko Joksimovićです。

 
Željko JoksimovićNije Ljubav Stvar」 ユーロビジョン2012より) 

今回の楽曲「Adio」でも作曲家として制作に参加しているŽeljko。二人で手がけるアルバムがどのように仕上がるのか、楽しみですね。


ユーロビジョン2015モンテネグロ代表Knezは、現地時間5/21に開かれる準決勝2日目に出場します。
二年続けて決勝へ駒を進めることができるのかにも注目したいところです。


参考:ESC公式、Wikipedia"Knez(singer)