E.S.Cheers!! - #Eurovision 2017-

ヨーロッパで開催される年に一度の音楽祭ユーロビジョン・ソング・コンテスト(ESC)の最新情報などをお届けします。

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【ESC2013】ラトビア:Beat BoxにiPadも登場! 軽快な一曲「Here We Go」


ユーロビジョン2013ラトビア代表は、2人組ミクスチャーユニットPeRPlease explain the Rhythm)の「Here We Go」に決まりました。
J-POPチャートの上位に来るような軽快なJ-HipHopに似た感じの曲調で、とても聴きやすくノりやすい一曲です。彼らの得意なヒューマンビートボックスが駆使されているほか、KORGのiKaossilatorがインストールされたiPadを使ったパフォーマンスも目を引きます。

〈PeRのプロフィール〉
2013_per2007年に結成されたPeR。現在はRalfs EilandsとEdmunds Rasmanisの二人で活動をしていますが、元々は三人で活動をしていたそうです。ユニット名の「PeR」も、結成当時のメンバーPēteris、Emīls、Ralfs)の頭文字を取ったものともいわれています。

2007年の結成以来、PeRは様々なライブイベントに参加しています。2009年のラトビア最大級の音楽祭Baltic Beach Partyのほか、2010年には隣国エストニアで開かれたReiu Rock festivalにも出演。2011年にはリトアニアで、Dub FXのイベントを始め様々なコンサートに出演し、人気を博します。

さらに、2011年に発表された楽曲「Go Get Up」はバルト3国にとどまらず、デンマークでも話題となり、デンマークのチャートに最高2位にランクインするなどの快挙を成し遂げたそうです。

メンバーの変遷は紆余曲折あるものの、ユニットとしての実績は着実に積み上がっているPeR。ビートボックスとiPadを駆使したパフォーマンスは、5/16の準決勝二日目に見ることができますので、是非チェックしてみてください。

参考:ESC公式、Wikipedia"PeR (band)"


〈ユーロビジョン2013 ライブパフォーマンス〉

(ユーロビジョン2013 準決勝より)


〈ユーロビジョン ラトビアの成績〉
2000年に初出場したラトビアはその年に3位に着くという好調なスタートを切ります。
翌年は18位とすぐれない成績ではあったものの、2002年にこの曲で優勝を果たします。

(2002年優勝曲 Marie NI Wanna」)

マジックのように素早い衣装替えが目を引くこの曲が176点を獲得し、優勝。ラトビアは翌年、首都リガでユーロビジョン2003を開催することになりました。

しかし、その後のラトビアの勢いは失速気味。2004年に準決勝制が導入されてからのラトビアの決勝進出の勝敗は4勝5敗。ここ数年は4年連続で準決勝敗退といった状況に陥っています。

PeRのライブパフォーマンスで再び決勝に浮上することができるのか!?
5/16のラトビアには要注目です。

参考:Wikipedia「ラトビアのユーロビジョン・ソング・コンテスト

【ESC2013】フランス:ビターなサウンド 聴けば聴くほどはまる呪文 「L'enfer Et Moi」


ユーロビジョン2013フランス代表は、Amandine Bourgeoisの「L'Enfer Et Moi(直訳:地獄と私)」に決まりました。
恋に落ち、溺れていく大人な恋愛を妖艶な歌詞とハスキーな歌声、シンプルさサウンドでまとめた一曲です。
聴けば聴くほど味が出る、そんな曲だなぁと思いました。


〈下積み時代からスターダムへ Amandine Bourgeois〉
2013_amandineAmandineは1979年生まれ、フランス中西部にある町アングレーム出身の33歳。
1960年代に流行したヒッピーブームにのって、自由奔放に生きる家族の中に生まれた彼女。小さい頃から歌に興味を持ち、ホイットニー・ヒューストンとデュエットすることを夢見ながら歌やフルートのセッスンに励む日々を送ってきたそうです。

ちなみに、ECS Todayに語ったインタビューによると、母はいつもFrance Inter(フランス国内ニュース専門ラジオ)を聞いていて、父はFrance Culture(フランス国内文化専門ラジオ)を聞いていたため、ユーロビジョンに一切触れずに育ってきたのだとか。ユーロビジョンを見たのは、マネージャーからフランス代表に選ばれたのを伝えられてから、友達と1957年大会から見たのが初めてというのですから、驚きです(笑) 「ユーロビジョンを見たことありますか?」という問いにはっきり「ないです」と答えられるアーティストはおそらく、彼女だけではないでしょうか。

やがて彼女はバンドを結成、トゥールーズ地方の全てのバーを歌って回るという下積みを経験することとなりますが、そんな彼女に転機が訪れたのは2008年。フランスの民放テレビ局M6で放送されていたフランス版のアメアイ「Nouvelle Star」第6シーズンへの出場でした。

(Nouvelle Starでドナ・サマーの「Bad Girl」をカバーするAmandine)

AmandineはNouvelle Starで優勝。その後2009年に発売されたファーストアルバム「20㎡」が好調なセールスとなり、フランスのチャートで5位、ベルギーのチャートで8位を獲得、ゴールドアルバムとして認定されます。

2012年にはロンドンのアビーロード・スタジオで収録したセカンドアルバム「Sans Amour Mon Amour」もリリースされたAmandine。ヨーロッパ進出を目指してユーロビジョン2013に参戦します。

Amandineは5/18の決勝に登場します。

参考:ESC公式、Wikipedia"Amandine Bourgeois"、ESC Today"Amandine Bourgeois, France: ‘Ending last would suck big time!’"


〈ユーロビジョン2013 ライブパフォーマンス〉

(ユーロビジョン2013 決勝より)


〈ユーロビジョン フランスの成績〉
1956年の第一回からユーロビジョンに参加しているフランスは、5度の優勝経験を持つほか、2位を4回、3位を7回経験している強豪国の一つでした。

1977年優勝曲 Marie MyriamL'oiseau et l'enfant」)

しかし近年は、歌詞に用いる言語の自由化で多くの国が英語でエントリーする中、フランス語でのエントリーを続けているフランスは埋もれがちな存在となってしまいます。決勝へのシード権を持つBig5の一つであるフランスは、準決勝制が導入された後も毎年決勝に参加しているものの、成績は低迷しています。

また、大会初期にはルクセンブルグやモナコなど、多く参加していたフランス語圏の国が、近年はベルギーとスイスのみとなってしまったのも、フランスの成績低迷の一因と考えられます。かつてのフランス語圏の勢いは、ユーロビジョンの放送が英語とフランス語の二ヶ国語で行われているという所に名残があるのみ…

ここ数年のフランスでもっともよい成績をおさめたのが、2009年のこの曲です。

2009年代表 パトリシア・カーズ 「Et s'il fallait le faire」)

フランス・シャンソン界の大御所パトリシア・カーズが出場し、決勝で8位を獲得。多くの国が視覚的な演出に走った2009年大会の中で、歌だけで魅せる彼女のステージに高い評価がつけられました。

しかし、その後のフランスはパトリシア・カーズの成績を超えることなく、今に至っています。

Amandineの登場でかつての勢いを取り戻すことができるのか!?
5/18の決勝に注目です。

参考:Wikipedia「フランスのユーロビジョン・ソング・コンテスト
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