ユーロビジョン2016キプロス代表は、5人組ロックバンドMinus Oneの「Alter Ego」に決まりました。
ロックは、ユーロビジョンではヒップホップと並んで決勝進出を狙うのが難しいとされているジャンルなのですが、今回の一曲はユーロビジョンで数々の名曲を送り出した作曲家Thomas G:sonを迎え、シンセサウンドを織りまぜたキャッチーな一曲に仕上がっています。
ただキャッチーなだけでなく、ロックに必須とも言えるギターソロも間奏部分に登場。実際のステージでどんなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみになる楽曲構成になっています。
〈Minus Oneのプロフィール〉
Minus Oneは2009年にキプロスで結成された5人組のロックバンドです。
メンバーはこちらっ
・Francois Micheletto (ボーカル)
・Constantinos Amerikanos (ギター/ボーカル)
・Harrys Pari (ギター/ボーカル)
・Antonis Loizides (ベース)
・Chris Ioannides (ドラム)
2009年に結成してから、彼らはオールディーズから最新ヒットまで、数々のロックナンバーを彼らなりのアレンジを加えてパフォーマンスするコピーバンドとしてのキャリアを積み、キプロス国内のみならず、海外での支持も得ることとなりました。
(Minus One 「Bohemian Rhapsody(Queenのカバー)」)
ライブパフォーマンスで好評を博していた彼らは2015年、ユーロビジョンキプロス代表の座をかけて、オリジナル楽曲「Shine」を引っさげて国内予選に参戦しました。
(Minus One 「Shine」 ユーロビジョン2015キプロス国内予選決勝より)
準決勝を通過し、決勝戦へ進んだ彼らですが、惜しくも代表の座を逃してしまいます…
(ユーロビジョン2015キプロス代表の座を得たアーティストはこちら)
昨年は公開審査で代表を選出したキプロスは、今年は内部選考で代表を選定。
昨年惜しくも代表の座を逃したMinus Oneが、ヒットメーカーThomas G:sonとタッグを組み、念願のキプロス代表としてユーロビジョンのステージに上ることとなりました。
〈ユーロビジョンのヒットメーカー Thomas G:son〉
今回この記事で掘り下げておきたいのが、この楽曲の作曲にも携わっているスウェーデンの作曲家Thomas G:sonです。
Thomas G:son(本名:Thomas Gustafsson)は1968年生まれで、スウェーデンのロックバンドMasqueradeのギタリストとして活動を続けながら、音楽事務所G:songsを構え、作曲家としても活動しています。
そんな彼が送り出した代表的な楽曲といえば…
(Loreen 「Euphoria」 ユーロビジョン2012決勝より)
ユーロビジョンでの優勝をきっかけに世界的スマッシュヒットを飛ばしたLoreenへの楽曲提供のほか、2013年のジョージア(旧グルジア)代表や2015年のスペイン代表など、ユーロビジョンで数々のヒットナンバーを手掛けているThomas G:son。実は山Pこと山下智久や、K-POPユニットのCN Blueなどにも楽曲提供を行っており、ヨーロッパのみならず、アジア方面にも活躍の幅を広げている売れっ子作曲家なのです。
そんな世界的ヒットメーカーThomas G:sonのバックアップを受けてユーロビジョンの舞台に挑むキプロス代表Minus Oneは、現地時間5/10に開かれる準決勝1日目に登場します。
昨年に続いて決勝進出の座を勝ち取ることができるのか、要注目です。
(参考:ESC公式、Wikipedia”Thomas G:son”、Oikotimes”Minus One”、YouTube公式チャンネル)