ユーロビジョン2017スウェーデン代表は、現地時間3/11午後8時(日本時間3/12午前4時)から開催された国内予選Melodifestivalen決勝で、海外審査員投票と視聴者投票の結果、Robin Bengtssonの「I Can’t Go On」に決まりました。 

ミドルテンポのエレクトロサウンドが心地よいこの楽曲ですが、作曲チームには、KinKi Kids(「Plugin Love」)やGOT7(「JIBBERISH」)など、J-POP・K-POP各ユニットへの楽曲提供も広く行っているK-OneことHamed Pirouzpanahが関わっているほか、ユーロビジョン2013でスウェーデン代表を務めたRobin Stjernbergも名を連ねています。Robin違いの彼もこの楽曲制作に参加していたのには驚きました(笑) 

メロフェスと言えば、本番さながらに練られたステージパフォーマンスも見どころですが、この楽曲のパフォーマンスも、舞台裏の登場からサビ前でステージに上り、ウォーキングマシーンを使ったフォーメーションダンスを披露するなど、非常に凝った造りとなっています。


〈Robin Bengtssonのプロフィール〉
Robin Bengtssonは1990年4月に、スウェーデン第二の都市ヨーテボリ近郊の街スベンユンガで生まれました。

彼が音楽の舞台に上がるきっかけとなったのは、スウェーデン版のアメアイIdol 2008への出場でした。
 
(Idol 2008でのオーディションの様子)

彼は見事オーディションに合格し、その後決勝ステージに駒を進めることとなるのですが、惜しくも3位で脱落することとなってしまいました…
 
Robin BengtssonTorn」Natalie Imbrugliaカバー Idol 2008より)

しかし、この番組がきっかけとなり、RobinはMerion Musicと契約を結び、歌手デビューを果たしました。2014年にB Robinに芸名変更を行うといった変化があったものの、昨年までに8曲のシングルを発表し、2014年にB Robin名義でミニアルバム「Sleep on it」をリリースしています。
 
Robin BengtssonFired」feat. J-Son)

2016年、B RobinからRobin Bengtssonに芸名を戻した彼は、ユーロビジョンのスウェーデン国内予選Melodifestivalen 2016に出場しました。
 
Robin BengtssonConstellation Prize」 Melodifestivalen 2016決勝より)

決勝まで駒を進めた彼ですが、結果は5位。優勝の座をFransに譲ることとなりました。

彼はファンからの声援や、メロフェスの後もラジオでこの楽曲がオンエアされていることから、楽曲そのものにはかなりの手応えを感じていたものの、FransやOscar Ziaなど、決勝に手強いメンツが揃ったために、「この年にトップに立つことは厳しいと思っていた」と彼は後に振り返っています。

そして2017年。彼は最強とも言える制作陣をバックに付け、歌詞をユーロビジョンの規定に沿った内容に改めるなど様々な対策をうち、再度Melodifestivalenに挑戦し、ユーロビジョン2012優勝者Loreenなどが名を連ねる中、見事決勝まで駒を運び、優勝することとなりました。
 
Robin BengtssonI Can’t Go On」Melodifestivalen予選より)


二度目の挑戦で晴れてユーロビジョン2017スウェーデン代表の座を獲得したRobin Bengtssonは、現地時間5/9に開かれる準決勝一日目に出場します。
メロフェスで披露されたステージパフォーマンスがそのまま披露されるのか、はたまたアレンジされて披露されるのか、要注目です。


参考:ユーロビジョン公式、Wikipedia"Robin Bengtsson(スウェーデン語)"