ユーロビジョン2017ラトビア代表は、Triana Parkの「Line」に決まりました。

好きだった人のことをなかなか忘れられないでいる心情を歌った失恋ソングとなっているこの楽曲。
二番のサビ前などに登場する「All I see is you」のリフレインが印象的です。

バンド形態でライブパフォーマンスが披露されていますが、楽曲そのものはロックサウンドではなく、EDMの流れをくんだデジタルポップに仕上がっています。国内予選の決勝では、視聴者の電話投票の他、音楽アプリSpotifyでのストリーム回数も加味されたと言うだけあり、流行りのサウンドを上手く取り込み、かつ何度でも聞ける一曲となっています。


〈Triana Parkのプロフィール〉
Triana Parkは以下の4人で構成されたバンドです。
 ・Agnese Rakovska(ボーカル)
 ・Artūrs Strautiņš(ギター)
 ・Edgars Viļums (ドラム)
 ・Kristaps Ērglis(ベース)
 
Triana ParkIron Blue」)

元々、ボーカルのAgneseとその父でギタリストのAivaru Rakovskuの二人によって2008年に結成されたというこのバンド。後にドラムとベースのメンバーが合流し、現在のバンドの形に至りました。

彼らが初めて表舞台に立ったのは、結成したその年のラトビア国内予選Eurosong2008への出場でした。
 
Triana ParkBye - bye」Eurosong2008より)

この年の国内予選の結果は4位となり、代表の座を逃してしまいましたが、諦めることなく翌年も国内予選に挑戦します。しかし2009年の国内予選でも結果は4位で終わってしまいます。

国内予選への挑戦などで着実にファンを獲得し始めていたTriana Parkは、2010年にファーストアルバム「EnterTainment」をリリースし、アルバムをテーマにしたコンサートも開催しました。
 
Triana ParkLullaby For my Dreammate」 アルバム「EnterTainment」収録曲)

彼らは2010年にも楽曲「Lullaby For my Dreammate」で国内予選に挑みましたが、結果は6位。この年の代表の座も逃してしまいます。翌2011年も国内予選に挑戦し、決勝まで駒を進めた彼らでしたが、ボーカルのAgneseの体調不良により、出場を断念してしまいました。

その後、彼らはフルアルバムのリリースは行わなかったものの、国内外様々なジャンルのミュージシャンとコラボレートし、シングルやミニアルバムを続々と発表していきました。
 
Triana ParkThe Best」ライブ版 ミニアルバム「Triana Park」収録曲)

2014年には、エストニアのプロデューサーAgo Teppandと組んで制作したミニアルバム「Triana Park」をリリースした彼らですが、その年はギタリストが現在のメンバーに変更され、元メンバーのAivaru Rakovskuがプロデュースに専念するなど、大きな変化を迎えることとなります。

しかし、彼らはコラボレーションやライブ活動などで着実に力を付けていき、2017年に5度目の国内予選に挑戦し、その力を見せつけることとなったのです。
 
Triana ParkLine」Supernova2017決勝より)

大きな変革を成し遂げ、5度目の挑戦に挑んだ彼らは決勝で優勝し、念願のラトビア代表の座を見事獲得したのです。


ユーロビジョン2017ラトビア代表Triana Parkは、現地時間5/9に開かれる準決勝一日目に出場します。
国内予選で見せてくれたライブパフォーマンスをどのようにブラッシュアップしてくれるのかにも注目したいところです。


参考:Wiwibloggs"LATVIA: TRIANA PARK WIN THE SUPERNOVA 2017 FINAL WITH “LINE”","“LINE” LYRICS — TRIANA PARK (LATVIA, EUROVISION 2017)"、Wikipedia"Triana Park"、Youtube Triana Park公式チャンネル